Sun、Nehalem-EPサーバ7機種を発表SSDとオンボードフラッシュでボトルネック解消

SunはOpen Network Systems構想の下、Xeon 5500搭載サーバとネットワークモジュール、冷却システムなどを披露した。

» 2009年04月15日 10時09分 公開
[ITmedia]

 米Sun Microsystemsは4月14日、新データセンター構想「Open Network Systems」の下、Intelの新クアッドコアプロセッサXeon 5500番台搭載サーバと関連技術を披露表した。

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 新製品のラインアップは、仮想化向け「Sun Fire X4270」(3445ドルから)「Sun Blade X6270」(2136ドルから)、4UシステムのWeb向け「Sun Fire X4170」(2845ドルから)、Web向けでコンパクトな「Sun Fire X2270」(1488ドルから)、12テラバイトのストレージを搭載した「Sun Fire X4275」(3645ドルから)、NVIDIAのFX5800と12Gバイトのメモリを搭載したワークステーション「Sun Ultra 27」(1595ドルから)、HPC向けブレードサーバモジュールの「Sun Blade X6275」(8779ドルから)の7機種。

 新製品はすべてXeon 5500番台プロセッサおよびSSDとオンボードのフラッシュメモリを搭載している。SSDとフラッシュメモリによりHDDとメモリ間の入出力のボトルネック解消に努めており、従来のHDDサーバと比較して応答時間が70倍早くなり、処理能力は8倍向上、消費電力は38%削減できるとしている。

 対応OSはSolaris OS、Linux、Windowsで、Sun xVM Ops Center、VMware、Microsoft Hyper-V、Solaris Containersなどの仮想化機能をサポートする。

 同社は新サーバのネットワークパフォーマンスを向上させるための「Sun Blade 6000 Virtual Network Express Module(NEM)」と名付けられた技術も発表した。Virtual NEMは管理不要の10Gbイーサネットモジュールで、スイッチングレイヤーを省くことでケーブリングを10分の1に削減できるという。

 またSolarisプラットフォームをXeon 5500番台アーキテクチャの新しい命令セット、ならびに「QuickPath」(チップ間インターコネクト技術)や「Turbo Boost」(速度改善技術)などの機能を利用できるように最適化した。Turbo Boostでは、要求に応じて個々のコアのクロック速度を高めることができる。

 さらにデータセンター向けの新しい冷却システム「Sun Cooling Door Systems」も発表した。Sun Blade 6048用で、冷媒ガス式と水冷式の2種類がある。従来の冷却システムと比較して6倍の能力があるとしている。

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