「Penguin On Demand」はエンドユーザーやSaaSプロバイダーにオンデマンドでHPC環境を提供するサービスだ。
Linuxサーバベンダーの米Penguin Computingは8月11日、オンデマンドでハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)を提供するクラウドサービス「Penguin On Demand(POD)」を発表した。従来のクラウドサービスではレイテンシが問題となるような高度なデータ分析環境を必要とする研究者や科学者を対象とする。
Penguinのチャールズ・ウィシパードCEOは「Amazon EC2のような現行のクラウドサービスは、研究やシミュレーション科学など高性能な並列コンピューティングには最適化されていない。PODはより広範な市場に向けてHPCを提供することで、新たな革新をもたらすだろう」と語った。
PODはPenguinのデータセンターに設置されたLinuxクラスタを利用する。Intel Xeon、高速ストレージを搭載したシステムで、ギガビットイーサとInfiniBandが利用できる。またNVIDIAのTesla搭載のGPUスーパーコンピューティング環境を用意している。サービスには同社の専門家による、アプリケーションのセットアップ、環境構築、メンテナンス、データ交換などのサポートが含まれる。
料金体系は明示されていないが、オンデマンドベースまたは月払いになる。
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