コラム
» 2009年09月24日 15時00分 UPDATE

オンライン版Office:Microsoftの「Office Web Apps」――あなたは使いますか?

オンライン版Officeを無料で提供するというMicrosoftのGoogle Apps対抗策は、貴重な収入源を自ら削ることにもなる。

[Nicholas Kolakowski,eWEEK]
eWEEK

 既報の通り、米Microsoftは機能を限定した「Office Web Apps」のテクニカルプレビュー版をリリースした。この製品は、Google Appsなどのクラウドベースのアプリケーションのアイデアを拝借したオンライン型プロダクティビティスイートだ。

 Office Web AppsはWindows Liveを通じて利用できる製品だが、プレビュー版では機能が極めて限定されている。「Word Web App」によるドキュメントの閲覧、「PowerPoint Web App」によるドキュメントの編集、「Excel Web App」によるドキュメントの編集、作成、共同作業だけが可能となっている。また、これまでMicrosoftは「OneNote Web App」も提供するとしていたが、これについてはまだ準備中であるようだ。

 (Office Web Appsは2010年上半期にリリースの予定だ。ただし、Microsoftが同製品の最終版のすべての機能をWindows Liveサイト上で提供しない可能性もある。同社は8月に、「Office.com」というドメイン名を取得した。このドメインはそれまで、匿名の米国居住者が所有していたもので、MicrosoftのWebアプリケーションを利用するためのもう1つのポータルになる可能性がある。)

 Microsoftの戦略の狙いが何であれ、Officeスイートの機能縮小版をWebブラウザを通じて提供するというのは一種のギャンブルだ。Windows Liveの4億人のユーザーの一部がOffice Web Appsを利用するようになれば、Google Appsにとって相当な脅威になるかもしれないが、これらのユーザーはMicrosoftの新サービスに対してはお金を払わないのだ。その結果、同社が伝統的にOffice製品ラインで稼いできた収入が減少する可能性がある。

 Microsoftのビジネス部門の2008年の売上高は190億ドルで、その大部分はOfficeソフトウェアの販売収入だ。米Wall Street Journalは、この売上高の4分の1がコンシューマーへの販売によるものだとするアナリストの指摘を紹介している。これらのユーザーのかなりの割合がWebバージョンに移行し、オンプレミス版を購入しなくなれば、Microsoftの収益に悪影響が及ぶ可能性がある(とはいえ多くの企業は機密情報を社内に置くことに強くこだわっているために、オンプレミス版を利用するのではないかと思う)。同社の収益は最近、不況とPCの販売不振のせいで相当落ち込んでいる。

 しかしGoogle Appsをはじめとするプロダクティビティ分野の挑戦者の勢いを少しでも食い止められるのであれば、Microsoftはこういった悪影響が及ぶのをいとわないつもりなのかもしれない。

 読者はどう考えているのだろうか? 果たしてOffice Web Appsは、Google Appsを打ち負かすのだろうか? あなたは、一部の機能が省略された完全にWebベースのプロダクティビティスイートを仕事で使いたいと思うだろうか?

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