IIJ、月額8400円のクラウドサービス 11月から提供

インターネットイニシアティブは、同社のデータセンターに整備した数千台規模の専用サーバを使い、ネットワーク経由でサーバの機能を提供するサービスを11月から開始する。

» 2009年10月06日 11時28分 公開
[ITmedia]

 インターネットイニシアティブ(IIJ)は10月5日、ネットワーク経由でシステムの機能を提供するクラウドコンピューティングサービスを11月から始めると発表した。企業ごとに個別のシステム環境を構築できる「プライベートクラウド型」と、電子メールなどの運用に適したメニューをパッケージ化した「パブリッククラウド型」のサービスをそろえる。価格は月額8400円から。

 新サービスの名称は「IIJ GIO」。IIJが同サービス専用のサーバ数千台を自社のデータセンターに整備し、ユーザー企業ごとのシステム構築要件に応じて、CPUやメモリ、HDDなどのサーバリソースをネットワーク経由で提供する。

 サービスのメニューは、「GIOプライベート」と「GIOパブリック」の2種類。GIOプライベートは、OSやミドルウェア、アプリケーションの開発環境などを自由に組み合わせて、企業ごとにクラウド環境を構築する。GIOパブリックは、IIJが用意したメニューから機能を選択することで、手軽にクラウド環境を利用できる仕組みだ。

 価格は、プライベート型が0.5コア、メモリが1Gバイトの最小構成で月額8400円から。GIOプライベートは11月、GIOパブリックは2010年4月に提供を開始する。

 今後は、IIJ GIOを提供するクラウドコンピューティング基盤上で、PaaS(サービスとしてのプラットフォーム)やSaaS(サービスとしてのソフトウェア)を展開する企業と提携し、サービスの拡充につなげていく。

企業向け情報を集約した「ITmedia エンタープライズ」も併せてチェック

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ