富士通はまず、2010年末までに群馬県の館林システムセンターでWindows Azureベースのサービスを開始するほか、富士通ブランドのWindows Azureシステムを販売していく。
米Microsoftは7月12日(現地時間)、ワシントンD.C.で開催中のパートナー企業向け年次カンファレンス「Worldwide Partner Conference(WPC)」において、富士通との世界規模のクラウドコンピューティング事業に関する提携を発表した。MicrosoftのWindows Azureのプラットフォームを富士通が世界で運営するデータセンターに実装し、企業向けに包括的なクラウドサービスを提供していく。
富士通はWindows Azureで稼働する独自のサービスも展開する。同サービスはまず2010年末までに、富士通のアウトソーシングサービス拠点である館林システムセンターで日本企業向けにスタートする。富士通は5000人以上の技術コンサルタントを養成し、顧客やISVのWindows Azureでのアプリケーションの構築や統合を支援する計画。
Microsoftは同日、クラウドサービスプロバイダーや企業向けに「Windows Azure Platform Appliance」も発表した。富士通は自社ブランドのWindows Azure Platform Applianceを企業向けに販売する。企業はこのアプライアンスにより、自社のデータセンターにプライベートクラウドを構築できる。
Microsoftは、米Hewlett-Packard(HP)、米Dell、米eBayともWindows Azureで提携を結んだと発表した。
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