Twitter、検索結果表示が“3倍速く”なったと発表――フロントエンドの切り替えで

Twitterは、フロントエンドをRuby on RailsからBlenderに切り替えた結果、検索結果の待ち時間が大幅に改善されたと発表した。

» 2011年04月07日 13時46分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Twitterは4月6日(現地時間)、Twitterでの検索結果が表示されるまでの速度がこれまでの3倍速くなったと発表した。

 同社は2010年の春、急成長する検索ニーズに対処するために検索エンジンを書き換え、リアルタイム検索エンジンを立ち上げた。その際にバックエンドをMySQLからJavaベースのテキスト全文検索エンジンLuceneに移行した。また先週、フロントエンドをRuby on RailsからBlenderと呼ばれるJavaサーバに切り替えた。待ち時間の短縮は、こうした取り組みの成果だという。

 Twitterでは1日に10億以上のクエリに対応している。Blenderを導入する前の週、日本では「#tsunami」というハッシュタグが膨大なクエリを発生させ、検索待ち時間に影響を与えた。Blenderの導入後、800ミリ秒だった待ち時間は250ミリ秒に短縮され、フロントエンドサーバのロード時間は半分になったという。

 blender effect

 Twitterは高品質のサービス提供を続けるために段階的な移行を計画しており、当面はRuby on Railsの旧フロントエンドサーバをBlenderへのリクエストをルーティングするためのプロキシとして使う。Ruby on Railsサーバを完全に排除してリクエストをBlenderに直接送るようになれば、待ち時間はさらに短くなると同社は予測している。

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