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» 2011年07月06日 19時14分 UPDATE

ALSI、IPv6対応のWebフィルタリングソフトを発表

アルプス システム インテグレーションは、IPv4/v6の相互接続環境に対応したWebフィルタリングソフトの最新版を発売する。

[國谷武史,ITmedia]

 アルプス システム インテグレーション(ALSI)は7月6日、Webフィルタリングソフトの最新版「InterSafe WebFilter Ver.7.0 on IPv6」を発表した。IPv4/v6の相互接続環境に対応した業界初の製品といい、8日から販売を開始する。

alsi01.jpg IPv4/v6の相互接続環境での動作イメージ

 新製品は変換プロキシの利用でIPv4/v6の相互接続に対応。IPv6環境でもIPv4の環境と同様にWebフィルタリングの機能を利用できるようにした。ALSIではこれまでに約3億2000万ページのURLをデータベース化しており、IPv6のURLも約1万6000ページを登録済み。また、HTTPSによる通信を解析して不正サイトへの接続を制限する機能を標準搭載している。

 IPv4アドレスは2月に中央在庫が枯渇し、4月には国内在庫についても指定事業者に全て割り当てられた。新規のIPv4アドレスの割り当ては数年内に終了するとみられ、今後はIPv6アドレスの利用にシフトする。

 取締役 セキュリティソリューション部長の筥崎智氏によると、IPv6未対応の製品ではIPv4のコンピュータでIPv6のWebサイトを閲覧する際にWebフィルタリングが機能せず、IPv6のコンピュータではIPv4とIPv6のWebサイトを利用できないという。IPv6のコンピュータでIPv6のWebサイトを閲覧する場合でもWebフィルタリングが機能しない。

 ALSIグループ会社のネットスターの調査では、データベースに登録されたIPv6のURLの33%がアダルトサイトであった。IPv6のアドレス空間は10の36乗という規模で、IPv4に比べてはるかに大きなことから、筥崎氏は有害サイトの多くが追跡の手を逃れるためにIPv6環境に移行する可能性があると指摘している。

alsi02.jpg HTTPS通信の解析

 HTTPS通信の解析機能化は、他社のWebフィルタリング製品ではオプションとしている場合が多いが、ALSIではSNSやWebメールなどのサービスでHTTPSによる暗号化を導入されつつある状況を受けて、標準機能にしたという。

 業務時間中のSNSなどの利用は、私的な場合なら作業効率の低下を招き、情報の漏えいにつながる恐れがある。このため、多くの企業がマーケティングや広報などの一部業務を除いて、アクセスの禁止や利用の制限といったルールを決め、Webフィルタリング製品で技術的な対策を講じている。

 サービス事業者によるHTTPSの導入は、ユーザーがなりすましなどの被害に遭わないよう通信内容の盗聴を防ぐことが目的とされる。だが、企業内での適正利用の観点では通信が暗号化されることで技術的な対策が機能しなくなってしまう。このため、暗号化されているユーザーの通信リクエストをWebフィルタリングシステムでいったん解除し、企業の管理ルールに照らして解析を行い、許可された通信だけは再び暗号化してWebサイトに接続させるという具合だ。

 なお、HTTPSの処理に伴ってWebフィルタリングシステムのパフォーマンスが低下することが懸念される。セキュリティソリューション部の竹内直人氏は、最新版ではパフォーマンスの劣化を抑える工夫を図り、他社のオプション機能に比べて9倍近いパフォーマンスを実現したとしている。

 InterSafe WebFilter Ver.7.0 on IPv6の価格は、一般向けライセンスが5万2500円から、自治体や官公庁向けのガバメントライセンスが4万2000円から、教育機関向けのアカデミックライセンスが3万1500円から。ALSIでは販売初年度に25億円の売り上げを見込む。

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