国内SaaS型セキュリティソフトウェア市場、2015年までに年平均18.2%で成長の見通し

IDC Japanは、SaaS型のアイデンティティ/アクセス管理、セキュアコンテンツ/脅威管理、セキュリティ/脆弱性管理に関する市場予測を発表した。

» 2011年11月28日 12時32分 公開
[ITmedia]

 IT調査会社のIDC Japanは11月28日、2010年の国内SaaS型セキュリティソフトウェア市場規模実績と2015年までの予測を発表した。2010年の市場規模は56億円で、2010年〜2015年における年間平均成長率を18.4%、2015年に131億円になると予測している。

 同市場は、アイデンティティ/アクセス管理、セキュアコンテンツ/脅威管理、セキュリティ/脆弱性管理で構成されると同社。アイデンティティ/アクセス管理は、クラウドサービスの利用拡大に伴って需要が高まることから、2010年〜2015年が年平均は10.5%で成長し、市場規模は2010年の22億円から2015年には36億円になると予測する。セキュアコンテンツ/脅威管理はメールセキュリティが早くから普及し、エンドポイントセキュリティやWebセキュリティの分野でも提供が拡大。2010年〜2015年は同23.1%で成長し、2010年の28億円から2015年には80億円になるとしている。

 IDC Japanが4月に実施したユーザー調査の結果ではセキュリティ対策を検討している企業で、自社構築/自社運用よりもクラウドサービスを利用する企業が多い結果になったという。また、クラウドサービスでのセキュリティリスクとして、6割以上の企業が情報漏えいに対する懸念があるとしていた。

国内SaaS型セキュリティソフトウェア市場 セグメント別売上予測 2010〜2015年(出典:IDC Japan)

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