松阪市民病院、電子カルテシステムにワンタイムパスワードを導入

ソフトウェアタイプのワンタイムパスワードを導入し、院外からもiPadなどを使って電子カルテシステムに安全にアクセスできるようにするという。

» 2012年04月20日 07時30分 公開
[ITmedia]

 松阪市民病院は、同病院で稼働中の電子カルテシステムに日本セーフネットのワンタイムパスワード製品「MobilePASS」を導入した。日本セーフティネットが4月19日に発表した。

 同病院は「病院情報システム」と呼ぶ電子カルテシステムおよび、同システムに院内外からアクセスするための「遠隔医療連携システム」を構築し、訪問看護などの業務に利用している。だが従来は、院外から同システムにアクセスする上で、不正アクセスやなりすましによる情報漏えいなどの事故を懸念していたという。

 そこで同病院は、ID/パスワードと本人認証による二要素認証を行えるワンタイムパスワード製品の導入検討を開始。製品選定に当たっては(1)他社と比べライセンス費用が安価なこと、(2)管理サーバソフトが無料であること、(3)PCのほか、iPad/iPhone、Android端末からもソフトウェアタイプのワンタイムパスワードによる二要素認証ができること、(4)サポートサービス――を考慮し、MobilePASSの採用に至ったとしている。

 日本セーフネットによれば「現在は院内における利用が中心だが、順調に稼働しており、確実にユーザー認証の強化につながっている」という。同病院は今後、院外での試験運用やIP電話の導入を通じ、MobilePASSの利用範囲を拡大していくとしている。

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