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» 2012年09月05日 14時18分 UPDATE

マイクロソフト、Windows Server 2012を正式リリース

「Windows Server 2012」のボリューム版は9月1日に、バンドル版やパッケージ版は9月中旬以降に出荷を開始する。

[國谷武史,ITmedia]

 日本マイクロソフトは9月5日、サーバ向けOSの最新版「Windows Server 2012」の提供を発表した。ボリュームライセンス版は1日に販売が開始され、バンドル版は9月中旬以降に、パッケージ版は26日に発売される。

 Windows Server 2012は、国内ではフル機能が利用できる「Datacenter」、仮想インスタンスが2つまでの「Standard」、中・小規模環境向けにクラウド連携機能を取り入れた「Essentials」、中・小規模環境でのオンプレミス利用を主眼とした「Foundation」の4つのエディションが主に提供される。

tkms000.jpg Windows Server 2012各エディションの概要

 Open Businessプログラム(必要ライセンス数を適宜購入するモデル)による税別参考価格は、Datacenterが92万5000円(CPUライセンス)、Standardが17万円(CPUライセンス)、FoundationはOEMのみ(サーバライセンス)、5クライアントアクセスライセンスが3万2600円(ユーザーもしくはデバイス)となっている。

 機能面は、前バージョンのWindows Server 2008 R2に比べ160種類以上の新機能の追加、機能拡張が図られた。仮想化ハイパーバイザーの最新版「Microsoft Hyper-V 3.0」では最大320基の仮想CPUや4テラバイトの物理メモリをサポートし、仮想マシン当たりでは最大1テラバイトのメモリおよび同64基の仮想CPUをサポート。クラスタ環境では最大4000台の仮想マシンを実行できるとしている。またネットワーク仮想化機能「Hyper-V拡張スイッチ」も搭載し、マルチテナント化や外部のクラウドサービスとの連携が強化された。

tkms001.jpg Microsoft Hyper-V 3.0の概要。ライブマイグレーションでは前バージョンに比べてパフォーマンスが大幅に向上したという

 また、ストレージ機能としては分散している物理ディスクを仮想的に1つのリソースとして統合するプール化やデータの重複排除機能を搭載。事業継続の支援機能として仮想マシンの複製をバックアップサーバに移動できる「Hyper-Vレプリカ」機能を搭載し、バックアップ先にマイクロソフトのオンラインバックサービスを選択できるようにしている。仮想デスクトップ環境向けには画面転送データにH.264などのコーデックを使用する最新版プロトコル「RDP 8.0」を採用。少ないネットワーク帯域で従来と同等のユーザー体験を実現できるという。

tkms002.jpg RDP 8.0とRDP 7.0による動画再生のデモ。両プロトコルを同時利用する帯域に比べ、RDP 8.0のみでは帯域が約4分の1になった

 この日会見した業務執行役員サーバープラットフォームビジネス本部長の梅田成二氏は、「サーバを取り巻く一番の変化がアプリケーションとの関係。従来はハードウェアにひも付いていたが、今ではオンプレミスやクラウドなどに分散しているリソースをプール化して必要な分だけを使う。異なるリソース環境でも一元的に扱える『Cloud OS』を目指した」と開発コンセプトを説明。

tkms003.jpg Windows Server 2012を説明する梅田氏

 さらに、「当社のクラウドサービスの基盤としてもWindows Server 2012 RC版が本番稼働しており、検索サービスのBingでは1日に約50億件のクエリを処理している」と新製品の安定性や信頼性をアピールした。

 また執行役 マーケティング&オペレーションズ ゼネラルマネージャーのマイケルビール氏は、「Windows Server 2012を皮切りにWindows 8やOffice 2013と当社では過去最大のリリースラッシュになるが、第一走者のWindows Server 2012のリリースは、当社にとって素晴らしい一年の幕開けになる」と期待感をあらわにした。

tkms004.jpg 導入支援パートナーの一覧(9月5日現在)

 Windows Server 2012の導入支援パートナーには同日現在で50社のITベンダーやシステムインテグレーターが名乗りを上げた。NECは、サーバやストレージ製品などでのWindows Server 2012への対応を11月から順次実施する予定、日本IBMは同社のサーバ製品でWindows Server 2012を利用するためのライセンス9月14日から提供すると発表している。

tkms006.jpg Standardのパッケージの外観。中身はDVDメディアとリーフレット、ライセンスキーが書かれたカードというシンプルな構成

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