NTTドコモ、スマホ通信のリアルタイム処理にOracleミドルウェアを採用導入事例

1354万台のスマートフォンのトラフィックをリアルタイム処理するためにOracleのミドルウェア製品を導入した。

» 2012年10月04日 17時01分 公開
[ITmedia]

 日本オラクルは10月4日、同社のミドルウェア製品「Oracle Event Processing」や「Oracle Coherence」などがNTTドコモのスマートフォンシステムに採用されたと発表した。スマートフォンのトラフィックのリアルタイム処理をこれら製品が担っているという。

 NTTドコモのスマートフォンは、8月末現在で「spモード」契約による端末が1354万台に上る。同社はスマートフォンのトラフィック情報を収集するためのシステムでOracleのミドルウェア製品を採用。ルールに基づくリアルタイム処理や大容量メモリによる大量トラフィックの受信が可能になり、Hadoopベースのバッチ処理システムとも連携できるという。

 新システムは汎用サーバなどを利用することで、従来のアーキテクチャに基づくシステムを構築する場合に比べてコストが約半分になった。1秒間に70万件のトラフィックをリアルタイムに識別できる性能になっている。システムの導入はNTTデータとNECが支援した。

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