モバイル狙いのネット詐欺は「ワンクリック・不当請求」に集中

BBソフトサービスが1月にインターネット詐欺の動向を発表している。

» 2013年02月05日 18時25分 公開
[ITmedia]

 BBソフトサービスは2月5日、1月度の「インターネット詐欺リポート」を発表した。同社の「Internet SagiWall」で検出、収集した危険性の高いネット詐欺サイト数や詐欺サイトカテゴリーなどを分析したもの。

 それによると、1月のインターネット詐欺サイトの検知数は44万9649件に上った。詐欺の種類ではワンクリック・不当請求詐欺サイトが98.0%を占め、フィッシング詐欺サイトが0.6%、マルウェア感染サイトが0.5%、ボーガスウェア(偽ソフト)配布サイトが0.4%、脆弱性悪用サイトが0.3%だった。

 詐欺の種類をOS別にみると、ワンクリック・不当請求詐欺サイトはWindows PCでは91.60%だったものの、Androidでは99.90%、iOSでは97.77%に上り、モバイルユーザーを狙う傾向にある。iOSは、Androidに比べて閲覧可能な動画フォーマットに制約があることから、アダルトコンテンツなどを使ったワンクリック・不当請求詐欺サイトの検出数がやや少ないという。

OS別のネット詐欺種類検知率(出典:BBソフトサービス)
詐欺の種類 Windows Android iOS
ワンクリック・不当請求詐欺 91.60% 99.90% 97.77%
フィッシング詐欺 2.90% 0.03% 0.89%
マルウェア感染サイト 2.40% 0.01% 0.67%
ボーガスウェアサイト 1.80% 0.04% 0.00%
脆弱性悪用サイト 1.30% 0.01% 0.67%

 1月に確認された手口の中には、オンライン広告を配信するアドネットワークを悪用して詐欺サイトへの誘導を狙うものがあった。ネット詐欺業者が広告主の中に紛れ込み、一般サイトの広告表示エリアに詐欺サイトへ誘導する広告を表示してユーザーにクリックさせる。これまでのPCサイトに加え、スマートフォン対応の動画投稿サイトでもこの手口が見つかり、スマートフォン画面の広告を間違ってタップしてしまうなど、被害の拡大が懸念されるとしている。

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