日本IBM、「InfoSphere BigInsights」の最新版を発表

日本IBMは、同社のビッグデータ・アーキテクチャを支える中核製品の最新版「IBM InfoSphere BigInsights V2.1」と「IBM InfoSphere Streams V3.1」を発表した。

» 2013年04月24日 18時04分 公開
[ITmedia]

 日本IBMは4月24日、テキストや画像など蓄積された大容量の非構造化データを並列処理するソフトウェアの新版「IBM InfoSphere BigInsights V2.1」、および、連続的に発生するデータをリアルタイム処理するストリーム・コンピューティング製品の新版「IBM InfoSphere Streams V3.1」を発表した。

 IBM InfoSphere BigInsights V2.1は、HadoopデータベースにアクセスするためのBigSQL機能を実装する。BigSQLは、SQL標準に準拠したインタフェースに対応しており、新規にHadoop向けのプログラミング言語を学ぶことなく、従来からあるRDB向けの標準的なSQL言語を使ったHadoopのデータの活用や、RDB向けに開発されたアプリケーションのSQLインタフェースをそのまま活用できる。従来のデータベース技術者のスキルをそのまま生かし、迅速かつ容易にエンタープライズレベルのHadoop機能を導入できるという。

 IBM InfoSphere Streams V3.1は、処理ロジックの実行プロセスの最適化により、ストリーム処理のパフォーマンスが向上している。また、連携をサポートするほかの分析ツールにR言語モデルによるスコアリングの仕組みを追加し、時系列解析のためのツールキットを拡充することで、幅広い分析ロジックを組み込んだデータ処理の容易な導入を支援する。

 価格はIBM InfoSphere BigInsights V2.1が114万7000円(税込)から、IBM InfoSphere Streams V3.1が445万2000円から。5月中にIBMおよびIBMパートナー経由で販売を開始する予定。両製品の評価・開発環境として、「IBM InfoSphere BigInsights Enterprise Edition Starter Kit」(57万3200円、1ユーザー当たり20テラバイトまで)、「IBM InfoSphere Streams Developer Edition」(1ユーザー当たり39万6300円)も提供される。

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