ミクシィ、統合ファイルサーバの導入で堅牢な災害対策環境を構築導入事例

ミクシィは、全社員が利用する統合ファイルサーバをネットアップの「NetApp FASシステム」で刷新した。

» 2013年06月10日 17時29分 公開
[ITmedia]

 ミクシィは、全社員が利用する統合ファイルサーバをネットアップの「NetApp FASシステム」で刷新した。ネットアップが6月10日に発表した。

 ミクシィは、事業成長に伴って社員数が増加したことにより、ファイルサーバの性能の低下や度々発生するハードウェア障害による停止などに対応するため、「Data ONTAP」ストレージアーキテクチャを備えたNetApp FASシステムを2008年から運用している。今回は、従来のストレージシステムの老朽化やディスク容量の不足に伴い、ファイルサーバの更新を検討した。

 ミクシィでは2008年のシステム導入以来、5年間の無停止運用を達成した安定性、大規模災害にも対応できる優れたデータ保全性、データ復旧に関する運用の容易性など、これまでの実績を総合的に判断した結果、NetApp FASシステムを再び採用した。

 新たにNetApp FASシステムでファイルサーバを刷新したことより、(1)ビジネスがミッションクリティカルなものに移行する中、全社員が安心して利用できる高性能な統合ファイルサービスを提供、(2)社内ファイルサーバと遠隔地の外部データセンターのNetAppストレージ同士の連携により、大規模災害にも対応可能な堅牢なデータ バックアップ体制を構築、(3)急成長するビジネスに対応できる柔軟性に優れたストレージ基盤により、業務用サーバの統合バックアップや仮想化環境など幅広い用途での利用が可能――というメリットがもたらされたという。

 同社は2013年3月から、新たな統合ファイルサーバとして、社内サーバルームにはファイルサービスを提供するメインストレージとしてアクティブ・アクティブ構成の「NetApp FAS2240(SASドライブ搭載)」を、遠隔地の外部データセンターにはバックアップ ストレージとしてシングル構成の「NetApp FAS2240(SATAドライブ搭載)」をそれぞれ導入、運用している。

 また、従来から導入してデータ保護を実現している「Snapshot」や「SnapMirror」に加え、新たにNetApp独自のデータ重複排除機能である「NetApp Deduplication」や「NetApp OnCommand」管理ソフトウェアを導入し、ストレージの利用効率や運用管理性をさらに高めている。特に「NetApp Deduplication」の活用により、30〜40%の重複排除率を達成すると同時に、「OnCommand」管理ソフトウェアの一元化された管理コンソールを通じてストレージの可視化を実現したとしている。

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