ベリトランス、PCI DSS対応の課金決済プラットフォームを構築導入事例

ベリトランスはOracle Exadataを活用し、グローバルなセキュリティ基準に対応した課金決済プラットフォームを構築した。

» 2013年07月22日 15時58分 公開
[ITmedia]

 ベリトランスは、クレジット業界におけるセキュリティ基準「PCI DSS(Payment Card Industry Data Security Standard)」に対応した課金決済プラットフォームをリニューアルし、稼働を開始した。同システム向けにソリューションを提供した日本オラクルとITホールディングスグループのTISが7月22日、発表した。

 リニューアルしたシステムは、日本オラクルの高速データベースマシン「Oracle Exadata」、セキュリティ製品「Oracle Advanced Security」、データ統合ソリューション「Oracle GoldenGate」を採用。TISがOracle Exadataの導入およびデータ移行を担当した。2社との協業により、ベリトランスは国内外の多数の事業者に活用される、同社のマルチ決済システム「VeriTrans3G」を中心とした決済システムのトランザクションを支えるECプラットフォームを実現したという。

 新課金決算プラットフォームは、最大360分も要したバッチ処理が15分に短縮され、30秒以上かかる検索処理件数が1日あたり約200件から約10件に削減された。また、Oracle GoldenGateを活用することで既存システムのデータをOracle Exadataに複製し、システムの停止時間を極小化することで新プラットフォームへの移行を可能にしている。

 ベリトランスでは従来、オラクルのデータベース暗号化技術「Oracle Advanced Security」を導入していたが、今回のリニューアルではOracle ExadataとOracle Advanced Securityの組み合わせにより、強固なセキュリティと高速な処理機能を併せもった、より高性能なプラットフォームを実現している。

 TISはデータ移行において早期かつ着実にミッション・クリティカルなシステムの移行を行った。エンジニアド・システムズの概念検証環境である「TIS Enterprise Architecture Laboratory」の活用により、Oracle Exadata特有の運用モデル(バックアップ、パッチ適用など)を確立し、事前に技術リスクを排除することで、より着実な移行を実現したとしている。

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