日本オラクル、公益業界向けアプリケーションの最新版発売

日本オラクルは、電力・ガス・水道などの公益業界向けアプリケーション製品「Oracle Utilities」の最新版を発表した。

» 2013年07月23日 16時41分 公開
[ITmedia]

 日本オラクルは7月23日、公益業界向けアプリケーション製品「Oracle Utilities」の最新版を発表し、同日から提供を開始した。

 Oracle Utilitiesは、電力やガス、水道などの公益業界向けに特化し料金・顧客管理、自動配電管理、メーターデータ管理、作業管理など、配電から小売業務までを支援するアプリケーション製品。最新版は「Oracle Utilities Customer Care and Billing 2.4」「Oracle Meter Data Management 2.1」「Oracle Smart Grid Gateway」の3製品で、料金・顧客管理とメーターデータ管理の機能を強化している。

 Oracle Utilities Customer Care and Billing 2.4は、公益事業の販売業務に必要な料金設定、マーケティング、販売、顧客サービス、契約管理、検針、請求管理、メーターおよび機器管理、保守・点検作業など各種機能を提供する顧客管理と料金アプリケーション。最新版では(1)最新の開発フレームワーク「Oracle Utilities Application Framework」へ対応、(2)スマートグリッド向けの新しい料金計算エンジンの追加、(3)システム構築の開発効率を向上するアーキテクチャの採用――といった点が強化されている。

 Oracle Meter Data Management 2.1は、スマートメーターが送信する様々なデータを検証・格納し、データを他のシステムと連携する。最新版では電力、ガス、水道の使用量、利用状況の記録および監査を実施する機能を追加し、さらに、料金計算に必要となるメーターデータの集計処理も新たに追加している。

 Oracle Smart Grid Gatewayは、データ収集および通信制御を行う装置の特有のデータ形式をメーター機器向けの形式に変換するアダプタ。最新版ではアダプタ機能によって複数のスマートグリッドの基盤(Advanced Meter Infrastructure:AMI)に対応し、複数の遠隔操作を集約することによる業務効率の向上に貢献するという。

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