5分で絶対に分かるデータベース5分で絶対に分かる(2/5 ページ)

» 2013年07月26日 09時00分 公開
[林裕一,日本オラクル株式会社]

DBの役割は?

 DBはデータを正しく保管し続けることが一番大切ですが、それ以外にも重要な役割があります。DBMSが使われる場面はさまざまで、例えば、銀行口座、航空券の予約、ショッピングサイトのようなオンライン取引に利用されています。その場合、登録や変更の処理を素早く済ませることに加えて、複数のユーザーが同時にアクセスしてもデータの整合性を保つ必要があります。そのためには、同じデータが同時に変更されないようにする仕組み(排他制御)が必要です。

 例えば、ドキュメントファイルをイメージしてみてください。今、品川くんが、月末に部署で開催する懇親会のチラシを修正しています。隣の席では青山くんも同じチラシを修正しようとしています。このままでは、2つのチラシが出来上がってしまうという事態になります。もし品川くんが修正中のときにはファイルにロックをかけて、青山くんは修正できないようにすると問題は起きませんよね。

図2 データが変更されないようにロックをかける 図2 データが変更されないようにロックをかける

 また、データを活用して、売り上げ分析、顧客分析を行うといった企業の戦略立案のために活用されたりもします。十分な分析を行うべく過去のやり取り情報を長期間保存するので、データ量は必然的に大きくなります。そのため、DBには、大量のデータを高速に検索して集計する機能が必要になります。数多くのデータから目的のデータを探すために、目次のようなものとして索引(インデックス)という機能が代表的です。

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