日本IBMがシステム製品群を大幅強化、クラウドやビッグデータ基盤の構築に焦点

ビッグデータやソーシャル、モバイルなどのワークロードを最大限に活用するための新たなサーバやストレージ製品を多数ラインアップに加えた。

» 2013年10月09日 16時01分 公開
[ITmedia]

 日本IBMは10月9日、システム製品群における製品ラインアップの大幅な強化を行った。「PureSystems」「Power Systems」「System Storage」「System x」「Technical Computingソリューション」から構成され、新製品は同日から順次提供が開始される。

 今回のラインアップの強化では企業や組織がビッグデータやソーシャル、モバイルなどのワークロードを最大限に活用できるよう、そのためのクラウド基盤やビッグデータ処理基盤を容易かつ迅速に構築できることを支援するのが目的だとしている。

 垂直統合型システムのPureSystemsでは新たに、ExpressとEnterpriseを追加。Expressはクラウド環境の構築を小規模から開始できるのが特徴で、25Uラックやシャーシのみでの提供もできるようにした。一方、Enterpriseでは高い冗長性や復旧性能、拡張性に優れたクラウド環境を提供し、マルチシャーシ構成をサポートしている。

 また、仮想デスクトップ向けに「IBM PureFlex Solution for IBM i」も加える。中規模組織向けのもので、WindowsやLinuxのアプリケーションをPureFlex System上に統合し、運用管理の一元化、それによるITコストの削減、システムの複雑性の排除に貢献するという。また、仮想デスクトップ環境をクラウドで運用するための。「IBM PureFlex Solution for SmartCloud Desktop Infrastructure」も提供する。

 IBM Power Systemsのサーバ製品群ではビッグデータ向けに、OpenStackベースのオープンで高度な仮想化機能を備える「SmarterCloud Entry」や「IBM PowerVC」、また、Linuxベースの高信頼、拡張性、パフォーマンスなシステムを実現する「Power Integrated Facility for Linux」、最大20テラバイトのデータウェアハウスを構築できる「Power Systems Solution Edition for data warehousing」をラインアップに加えた。

 中堅・中小規模向けには、大容量データの格納に対応するストレージ新製品の「IBM Storwize V5000」、40度環境での動作や2倍のストレージ容量とデータのスループットを実現したラック型サーバ新製品の「IBM System x3250 M5」を展開する。このほか、高度な計算処理を行うための「IBM Technical Computing」ではISVのソリューションを事前検証し、あらかじめ最適化して出荷するソリューションを複数用意した。

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