大東銀行、地域金融機関向け共同アウトソーシングサービスで経営効率化へ導入事例

大東銀行は、日立の「NEXTBASE」を次期基幹系システムとして採用することで、業務継続性の強化と経営の効率化を目指す。

» 2013年10月18日 16時20分 公開
[ITmedia]

 大東銀行(福島県郡山市)は10月18日、日立製作所の地域金融機関向け共同アウトソーシングサービス「NEXTBASE」を次期基幹系システムとして採用することを決定したと発表した。稼働時期は2016年度上期を予定している。

 大東銀行ではサービスを利用することにより、制度変更などへの迅速な対応が図る。また、NEXTBASEが提供する各種業務サービスを利用しながらも、きめ細かく項目の設定・組み合わせを独自に選択でき、大東銀行のノウハウを生かした自由な商品設計も行える。インターネットバンキングやコンビニATMの24時間対応が可能になるなど、個別にから業務システムを構築することなく、顧客のニーズに合った商品やサービスをこれまで以上に迅速かつ安全に提供することができるという。

 また信頼性の高いシステム運営を実現し、業務継続性を強化する。コンピュータシステムは、バックアップセンターを有する2センター構成となっており、万一の大規模災害時にも速やかな復旧が可能になる。

 さらに、定型化している銀行の基幹業務システムを共同化することにより、システム開発・運用コストを削減する。これにより大東銀行は、システム部門スタッフを戦略的IT分野へ特化させるとともに、コア業務へ経営資源を集中することで、経営基盤の一層の強化を図るという。

 NEXTBASEは今回の大東銀行の加盟で12行が採用することになり、第二地方銀行協会加盟行向けとしては業界最大規模の共同アウトソーシングサービスとなる。日立は基幹系のみならず営業店システムや情報系システム分野まで、NEXTBASEでの共同化範囲を拡大することにより顧客サービスの向上・採用行の経営効率化へ貢献するとしている。

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