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» 2013年11月13日 13時24分 UPDATE

NEC、ビッグデータ事業を強化 「Big Data Solutions」を展開

ビッグデータ関連の技術や製品、サービスを体系化して4つのメニューを展開すると同時に、データ分析要員を600人規模に拡充する。

[國谷武史,ITmedia]

 NECは11月13日、ビッグデータ事業の強化に伴う新ソリューション体系「NEC Big Data Solutions」を発表した。これに基づく4つのサービスメニューを2014年3月から提供するとともに、アビームコンサルティングと共同で2015年度までにデータ分析要員を600人に拡充させる。

 NEC Big Data Solutionsは、同社のビッグデータ関連技術や製品、サービスを体系化したもので、今回は4つのメニューとして「プラント故障予兆監視」「情報ガバナンス強化」「需要予測型自動発注」「人材マッチング」を展開する。さらに、これらを含めた12種類のメニューを順次拡大させ、幅広い分野でのビッグデータ活用を提案していくという。

 会見した取締役 執行役員常務兼最高マーケティング責任者の清水隆明氏によれば、4つの新メニューは、同社がこれまで経験した約400件のビッグデータの商談と100件の実証プロジェクトを踏まえたもので、商談の9割以上が4つのメニュー領域に分類されるものだった。

necbgdt01.jpg これまでの商談経験からビッグデータ活用ニーズは4つの領域に集約されるという

 プラント故障予兆監視ではセンサ同士のデータの相関分析から平時と異なる挙動を発見する「インバリアント分析」という独自技術を用い、工場や生産設備などの機器の異常な兆候を未然に検知できるようにする。中国電力の島根原子力発電所で約2年の実証を行った経験などを生かす。

 情報ガバナンス強化では独自のテキスト分析技術などを用いて、メールやドキュメントなどの文書の中から機密情報などを自動的に発見し、その把握と管理を行えるようにする。三井住友銀行が11月から先行して運用を開始した。

 需要予測型自動発注では天候や顧客動向、商品の販売実績、商圏・立地といったさまざまな過去のデータの関係性を分析し、精度の高い需要予測に基づく商品発注を可能にするという。このメニューもコンビニエンスストア大手のミニストップと共同で実証した成果を活用している。

 人材マッチングでは映像や音声、画像などの多様なデータを高速で認識する「RAPID機械学習術」という技術を利用し、採用側が求める人材要件と求職者側のスキルなどのミスマッチを防ぐ。人材採用以外にも商材マッチングや顧客分析など幅広い活用が期待されるという。

 ビッグデータ戦略室長の若目田光生氏は、「独自開発した分析技術を強み、顧客と行った実証での経験やノウハウを提供していく」と表明した。

 ビッグデータソリューションを展開するための事業基盤も強化していくとし、9月現在で約200人いるデータ分析要員を2015年までにアビーム側と併せて3倍の規模に増強する。また、ビッグデータを分析・検証するための環境を「NEC Cloud IaaS」サービス上に実装して、2014年上期中にサービス提供する計画。こうした施策により、同社は2015年度にビッグデータ関連事業で1000億円の売上を目指すという。

necbgdt02.jpg クラウドサービス基盤にビッグデータ解析基盤を実装する

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