社会人へのSNS教育が急務、就活生と社会人の意識が明らかに

トレンドマイクロが就職活動を予定する学生と社会人にSNSに関するアンケートを実施。8割以上の就活生がSNSで日常の出来事を「不特定多数に公開」しており、社会人でも半数以上が行っていた。

» 2013年12月09日 12時22分 公開
[ITmedia]

 トレンドマイクロは12月9日、就職活動を予定する学生と社会人を対象に実施した「就活生と社会人のSNS利用とプライバシー意識に関する調査」の結果を発表した。不特定多数を相手に日常の出来事をSNSへ投稿している割合は、就活生で82.2%、社会人では54.8%に上ることが分かった。

あなたは、日々の出来事などに関する投稿をメインで利用しているSNSで不特定多数に行っていますか? 単一回答(就活生:n=107、社会人:n=248) 出典:トレンドマイクロ

 調査結果によると、1日に2回以上投稿しているのは就活生で59.8%、社会人で19.8%となり両者に開きがあるものの、投稿時に情報公開の範囲を意識していないという割合は、就活生で35.5%、社会人でも29.4%あった。

 また、他人の写真を投稿した経験を持つのは就活生で49.1%、社会人で35.1%。自身の写真を勝手に投稿された経験があるのは就活生で49.5%、社会人で24.6%あり、それによって不快に感じたという割合も就活生では58.5%、社会人では70.6%に上った。

自分が知らないうちに、知人・友人にあなたの写っている写真をSNSにアップされた方へ。そのような行為に対して、あなたはどう思いますか。単一回答(就活生:n=53、社会人:n=61) 出典:同上

 アルバイトや従業員による炎上問題(いわゆるバイトテロなど)については、就活生の53.3%、社会人の45.2%が「自分の身の回りではリスクが無い」と答え、「とてもリスクがある」は就活生で12.1%、社会人でも16.5%にとどまった。

最近のアルバイトや従業員による炎上問題(自社の商品や商材、店舗などで、消費者が不快に感じるいたずらや悪ふざけの写真を投稿する問題)について、あなたの周囲でもリスクがあると思いますか? 単一回答(就活生:n=107、社会人:n=248) 出典:同上

 トレンドマイクロは、「SNS利用時に投稿内容が適切かどうか意識したうえで、プライバシー設定を正しく行わないと、不特定多数へ意図せず情報が公開されてしまう。新社会人を迎える企業ではSNS利用に関する従業員向けの教育が必要」と提起している。

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