スルガ銀行、オープン系の新基幹システムを稼働をスタート導入事例

スルガ銀行が、日本ユニシスの次世代オープン勘定系システム「BankVision」を中核とした新基幹系システムを稼働開始した。

» 2014年01月06日 13時07分 公開
[ITmedia]

 スルガ銀行(静岡県沼津市)は、1月5日から新基幹系システムが稼働開始したことを発表した。新システムの中核は日本ユニシスが提供する「次世代オープン勘定系システム「BankVision」となっている。

 BankVisionは、Windowsベースのフルバンキングシステムで、地方銀行における基幹系オープンシステムとして10行で採用。既存勘定系システム資産と専門業務ノウハウ、最新ITスキルを最大限に活用し、オープンプラットフォームで勘定系処理機能を提供する。SOA(サービス指向アーキテクチャ)に基づき、サービス単位でコンポーネント化することにより、変化に対し柔軟性の高いシステムを実現すると同時に、テーブルウェア化の採用により、顧客層に応じたきめ細かい新商品/新サービスの提供や銀行経営戦略/収益構造変革へのスピーディな対応が可能となる点が特徴。

 ミッションクリティカルな基幹システムのオープン化は、コスト、構築期間ともに経営や業務に支障をきたすリスクがあるが、スルガ銀行は、「BankVision」のオープン金融業務処理基盤「MIDMOST」を採用したことで、ポータビリティ(移植性)を備えたシステム構造を早期に獲得。コストと安全性のベストバランスの継続的な維持を可能とした。新基幹システムでは「Unisys EnterpriseServer」および「Microsoft WindowsServer」「Microsoft SQL Server」が活用され、運用は日本ユニシスが提供する共同アウトソーシングセンターに委託される。

 スルガ銀行では、今回の新基幹システムが提供する営業店連携取引機能をフル活用し、多様な店舗形態や取引パターンに柔軟に対応する戦略立案や営業体制の構築を目指すとしている。

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