東芝、グループで活用するプライベートクラウド基盤を構築導入事例

東芝は「Oracle Solaris」と「SPARC T4」サーバを導入し、約20万人のグループ社員が利用するプライベートクラウド基盤を構築した。

» 2014年01月14日 17時34分 公開
[ITmedia]

 日本オラクルは1月14日、電機大手の東芝が構築したプライベートクラウド基盤向けに「Oracle Solaris」やが「SPARC T4」サーバを納入したことを発表した。

 約20万人の社員がグローバルでビジネスを展開する東芝グループは、2003年から100を超えるサーバを集約して基幹システムを統合、運用してきた。今回は保守終了期限を前に、事業環境の変化に柔軟・迅速に対応できる情報システムとして、「SPARC/Solaris」サーバを利用したプライベートクラウド基盤を構築した。

 構築は東芝、東芝インフォメーションシステムズ、東芝ソリューションの3社が実施。3社は日本オラクルの検証センターで「SPARC/Solaris」サーバによる仮想環境の構築と移行手順を確認、検証した上で、短期間でのスムーズなシステム移行を実現した。

 東芝の新プライベートクラウド基盤は、関東と関西のデータセンターに設置された合計15台の「SPARC T4」サーバによるクラスタ構成となっている。基幹システム内の「Oracle Database」の統合により、グループ各社の人事・給与、経理、調達、販売、生産管理、業務支援など100を超える基幹システムが稼働中だ。また、基幹業務アプリケーションは「Oracle E-Business Suite」が採用されており、今回の移行により、応答性能の向上が実現したという。

 東芝では大規模な基幹システムの移行に備え、Oracleの仮想化技術「Oracle VMfor SPARC」と「Oracle Solaris Legacy Containers」を活用することで、従来システムのミドルウェアやアプリケーションを変更することなく、移行先環境でそのまま稼働させるプランを採用。サーバの運用コストと保守費は約50%削減され、ラックスペースも4分の1になって消費電力や管理コストが大幅に減った。

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