日米間に世界最大規模の海底ケーブル、GoogleやKDDIらが共同建設

KDDIなど6社が日米間に新たな光海底ケーブルを共同建設することで合意した。初期設計容量は毎秒60テラビットで世界最大規模になる。

» 2014年08月11日 18時39分 公開
[ITmedia]

 KDDIとGoogle、China Mobile International、China Telecom Global、SingTel、Global Transitは8月11日、日米間に新たな光海底ケーブル「FASTER」を共同建設することで合意したと発表した。2016年度第1四半期の運用開始を予定し、初期設計容量は世界最大規模の毎秒60テラビットになるという。

 FASTERは、米国西海岸と日本の千倉(千葉県)および志摩(三重県)を結び、総延長は約9000キロに達する。千倉を経由して日本と東南アジア間を結ぶ「SJC」ケーブルなどとも接続する予定。建設費用は約3億ドル(約306億円)で、NECがシステムを供給する。

FASTERの経路

 FASTER敷設により、KDDIは「スマートフォンやタブレットの浸透、LTE網などの高速無線通信の拡充で爆発的に増加している日米間のインターネットトラフィック需要に対応する」と説明している。

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