Salesforceなどのクラウドの活用や内製化によって、IT業界は大きく変わっていきます。ITエンジニアの流れからその動向を見ていくと、以下のようになります。
従来のベンダー、SIerからユーザー企業やWeb系企業などにエンジニアが移動し、結果としてラボチームのような形になるのではないか、ということを示しています。
従来のSMB(Small and Medium Business)市場は、パッケージビジネスが中心でした。しかし最近では、多くの優良なクラウドサービス(SaaS)が登場し、急速に普及しています。
これは期待を込めてですが、SaaSが普及し、API連携が容易になれば、中小企業でも各システム間の連携やさまざまな自動化が可能になるかもしれません。
中小企業のIT活用は遅れているので、この分野の市場が活性化すると、日本全体の生産性向上につながると思います。
公共分野や金融業界では従来とあまり変化はないかもしれませんが、その他の業種におけるSIerは、ユーザー企業の(内製化による)ITエンジニアをサポートするための組織に変わっていくでしょう。
具体的には、少人数のラボチームでの開発が増えるのではないかと予想します。また、中小企業向けのラボ開発も増えるでしょう。
では、今後システムインテグレーターはどうするべきでしょうか。以下のような戦略が考えられます。いずれも差別化が重要です。
(株)オープンソース活用研究所 所長。 IT業界の多段階請負構造の改革を進めるため、30社以上のIT企業に対してマーケティング支援「マジセミ」、採用支援「マジキャリ」を行っている。マーケティング支援はセミナーを中心に行っており、年間200回を目標に開催。詳しいプロフィルはこちら。
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