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» 2017年03月23日 12時30分 UPDATE

Enterprise IT Kaleidoscope:Windows 10 Creators Updateで、UWPアプリへのシフトが加速する (1/2)

そろそろ配信が始まると予想される「Windows 10 Creators Update」では、古いWin32ベースのアプリケーションソフトのインストールを制限する機能が提供される。企業向けには、別のストアを用意できるようになっている。

[山本雅史,ITmedia]

 Windows 10 Creators Update(以下Creators Update)では、デスクトップ アプリケーション(Win32ベースのアプリケーション)のインストールを制限する機能が追加された。

 現在Windows 10では、各WebサイトやDVDドライブなどからアプリ(やアプリケーション)をインストールする方法と、WindowsストアからUWP(Universal Windows Platform)アプリをインストールする方法の両方をサポートしている。つまり、どこから入手したアプリであっても、そのままインストールできる。

 しかしCreators Updateでは、アプリの入手先によって、インストールを制限したり、警告を出したりする設定が可能になった。

 「設定」→「アプリと機能」からアプリの入手先を「任意の場所のアプリを許可する」「ストア以外からアプリをインストールする前に警告する」「ストアのアプリのみ許可する」という3つのオプションが用意された。デフォルトでは「任意の場所のアプリを許可する」になっているため、基本的には今までと同じ使い勝手で、どんなアプリもインストール出来るようになっている。

UWB設定画面 Windows 10 Creators Updateでは、アプリの入手先をコントロールすることができる。ストアからのUWPアプリしかインストール出来なくすることもできる(画面はInsider Previewのもの)
DAC01 ストアからのみアプリをインストール出来るように設定すると、Win32アプリをインストールしようとしたときに、インストールが停止してアラートが表示される
DAC02 設定で警告表示にしておくと、Win32アプリケーションをインストールする時に、警告が表示されるが、ユーザーが明示的にインストールを進めると、今までどおりインストールできる

 Creators Updateでこのようなオプションが用意されたのは、今後MicrosoftがWindows 10においてWin32アプリケーションのインストールを制限し、アプリの入手元を「ストア」だけに制限しようと考えているからだ。

 UWPアプリとWin32アプリケーションでは、アプリの開発スタイルやメソッド自体が異なるが、昨年Win32アプリケーションをUWPアプリ(AppX)として動作させるためのツール「Desktop App Converter」(以下DAC)を開発者向けに公開した。DACは、Win32アプリケーションをそのままコンテナ化して、UWPアプリとしてパッキングする。このため、Win32アプリケーションをそのまま、UWPアプリ化できる。つまり、Win32アプリケーションをストアに登録して、インストールできるようにしているわけだ。

DAC03 Microsoftでは、Win32アプリケーションをできるだけUWPアプリ化する方針を示している。DACで単純にUWPアプリ化するだけでなく、段階を経て、UWPのフル機能を使ったアプリにアップグレードしていく(MicrosoftのWebサイトから引用)
DAC04 Win32アプリケーションのUWPアプリ化では、単純にUWPアプリ化するだけでなく、ストアに登録したり、UWPのフル機能を使えるようにプログラムを変更していく(MicrosoftのWebサイトから引用)

 ファイルコピーなどでフォルダにインストールされるWin32アプリケーションの場合は、アプリケーションが動作するためのファイルをDACにかければ、簡単にUWPアプリ化できる。

 MSI(Windows Installer)形式のWin32アプリケーションの場合は、システムフォルダにさまざまなプログラムをインストールするために、DACがWindows Installerでインストールするプログラムを監視して、インストールされたプログラムをまとめてUWPアプリとしてパッケージ化する。

 ただし、DACではWin32アプリケーションのインストールをサイレントモードで行うため、既存のアプリケーションインストールで行われる「対話的なインストール」(インストール時にユーザーに確認を求めるなど)は問題になる。このため、サイレントインストールのみサポートする(対話的インストールモードでDACを使うと、DACの動作が途中でストップする)。

 この他、UWPアプリでは、ドライバなどのインストールは行えないため、アプリケーションにドライバを含んでいる場合は、注意が必要だ。

 Microsoftでは、Win32アプリケーションをまずはUWPアプリ化して、その後、Win32アプリケーションのソースコードにUWPアプリの機能を追加していき、最終的にはUWPのフル機能を使ったUWPアプリに移行してほしいとしている。また、UWPアプリ化したWin32アプリケーションは、ストアに公開できるため、ダウンロードの管理、アップデート時の管理なども簡単になる。

 なお、UWPアプリを公開するためには、ストアに登録する必要がある。このため開発者は、Microsoftに開発者登録をして、開発したUWPアプリ(AppX)をMicrosoftに提出し、審査してもらう必要がある。このあたりは、AppleのApp StoreやGoogle Playなどと同じだが、今までのWindowsアプリ開発では、ほとんど関係してこなかった作業なので、アプリケーション開発者にとっては若干煩雑さもある。

 しかし、ストアに公開するということは、全世界にアプリを公開することになるため、小さなアプリ開発会社や個人の開発者にとっても、全世界でアプリが販売できる素地が出来ることになる(ストアでは、有料アプリだけでなく、無料アプリや、有料アプリでも無償の試用期間を付けるなどのフレキシブルな設定ができる)。

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