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今年上半期、一番売れたAV機器は?2006年上半期(1月〜6月)AV機器総合ランキング(2/2 ページ)

» 2006年08月11日 16時26分 公開
[渡邊宏,ITmedia]
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3in1タイプが根強い人気のDVDレコーダー

順位 メーカー 製品名 発売日
1位 ソニー RDR-VX30 2005/6/21
2位 東芝 RD-XD71 2005/11/1
3位 東芝 AK-V100 2005/11/1
4位 松下電器産業 DMR-EH73V 2005/10/15
5位 シャープ DV-TR11 2005/12/1
6位 パイオニア DVR-530H 2005/5/1
7位 松下電器産業 DMR-EX100 2005/7/15
8位 シャープ DV-AR11 2005/10/24
9位 ソニー RDR-VH85 2006/2/21
10位 ソニー RDR-HX65 2005/12/1
この記事では、マーケティング会社GfK Japan調べによる全国3500店舗の量販店(家電量販店、カメラ販売店、PC専門店)のPOSデータを集計し、モデル別のランキングで紹介しています。

 DVDレコーダーランキングはソニーの3in1タイプ「RDR-VX30」がトップ。台数ベースでの集計となっている関係で、比較的低価格なモデルが上位に入るだろうとは想像していたが、DVD/HDDタイプの低価格モデルではなく、3in1タイプがこれほど(10機種中5機種 RDR-VX30/AK-V100/DMR-EH73V/DV-TR11/DMR-EX100/RDR-VH85)を占めるとは思わなかった。

 また、ランクインしたモデルの仕様を確認してみると、デジタルチューナー非搭載の機種が多いことにも気が付く(10機種中7機種)。そこから想像すると、VHSデッキの必要性がまだ高く、地上デジタルチューナー非搭載でも構わないと考える――つまり、DVDレコーダーを初めて購入するユーザーがまだまだ多いことがうかがえる。

 2位の東芝「RD-XD71」はランクインした数少ないミドルクラスの製品。デジタルチューナーを1基搭載しており、HDDへデジ×アナのW録画を行える。HDD容量は200Gバイトで、地上デジタル放送だと約25時間しか録画できないが、アナログ放送の視聴がメインのユーザーならばあまり問題はないはずだ。

photo RDR-VX30

「“AQUOS”に挑む“BRAVIA”」の構図がハッキリした液晶テレビ

順位 メーカー 製品名 発売日
1位 シャープ LC-32BD1 2006/3/1
2位 シャープ LC-13S4 2004/12/8
3位 ソニー KDL-32V1000 2005/10/20
4位 ソニー KLV-15AP2 2005/5/25
5位 シャープ LC-20AX5 2005/10/1
6位 シャープ LC-15S4 2004/12/8
7位 ソニー KLV-20AP2 2004/4/20
8位 シャープ LC-20EX1 2006/3/15
9位 ソニー KDL-40V1000 2005/10/20
10位 シャープ LC-22AD5 2005/7/1
この記事では、マーケティング会社GfK Japan調べによる全国3500店舗の量販店(家電量販店、カメラ販売店、PC専門店)のPOSデータを集計し、モデル別のランキングで紹介しています。

 シャープの32V型「LC-32BD1」が1位に輝いた。同社製品はLC-32BD1のほかにも4製品がランクインしており、AQUOSブランドの強さが窺える。このランキングは販売された台数をもとに順位付けされたものであることは既に述べたが、高額商品である32型の製品が液晶テレビランキングの1位になること自体、驚きに値する。

 AQUOSを追いかけるのが、ソニーのBRAVIAだ。BRAVIAは2005年9月に32V以上の大画面テレビとして市場へ投入された(その後に26V/23V/20Vのミドルクラスの製品も追加されている)製品群だが、ランキングには広域帯バックライトシステム「ライブカラークリエーション」を搭載した「Vシリーズ」の2製品が登場しており、まずまずの成功を収めたといえるだろう。

photo LC-32BD1

 シャープは「亀山パネル」でクオリティをアピールしながら、レコーダーやオーディオシステムとの連携を容易にする新機軸「AQUOSファミリンク」で囲い込みを図る作戦に出ている。

 一方、ソニーはいまだ動きを見せていないものの、DVD/HDDレコーダー「スゴ録」やPSP、ロケーションフリーなどテレビに関連する製品群を数多く擁しており、これらを連携させた提案をしてくる可能性もある。

 最近の液晶テレビランキングを見ても、しばらくの間は“AQUOS”に挑む“BRAVIA”という構図が続くものと思われるが、「ビエラ」シリーズを擁する松下電器産業もこの状況を黙ってみているとは考えにくい。年末商戦に向けて、まだまだ競争は過熱しそうだ。

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