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キヤノン、同社初のHDDビデオカメラ「iVIS HG10」

» 2007年08月01日 14時58分 公開
[ITmedia]
photo 「iVIS HG10」

 キヤノンは8月1日、同社ビデオカメラ“iVIS”(アイビス)の新製品として、「iVIS HG10」を9月上旬より販売開始すると発表した。価格はオープンで、実売想定価格は14万円前後。

 新製品は同社初のHDD搭載ビデオカメラで、HDD容量は40Gバイト。記録方式には「iVIS HR10」と同じくAVCHDが利用されており、最長約15時間の録画が行える(長時間:LPモード)。録画画質はLPモードのほか、SP(標準)/XP(高画質)/HXP(高画質)と4種類が用意されており、HXPモードの平均ビットレートはiVIS HR10よりも高い15Mbpsとなっている。

 落下などの衝撃からHDDを保護するため、衝撃吸収性を備えた「耐衝撃ダンパー」、落下センサーがヘッドを対比させる「磁気ヘッド退避システム」、ヘッド退避時のデータをメモリにバッファする「バッファメモリーシステム」という3つの保護機能を備えており、同社では「スリーウェイHDDプロテクション」と呼称している。

 JPEG形式での静止画撮影も可能だがHDDへの保存は行えず、miniSDカードへの保存となる。解像度は2048×1536/1920×1080/1440×1080/640×480から、画質はスーパーファイン/ファイン/ノーマルから選択可能だ。

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 撮像素子は1/2.7インチ 有効画素数276万画素(4:3撮影時、16:9撮影時は207万画素)のCMOSセンサー「キヤノン フルHD CMOS」。映像エンジンには「DIGIC DVII」が搭載されており、フルHD(1920×1080ピクセル)での撮影が行え、MPEG-4 AVC/H.264のハイプロファイル録画にも対応する。なお、ナイトモードならば0.2ルクスの暗さでも撮影できる。

 レンズは非球面レンズを2枚利用した光学10倍ズームレンズ「キヤノン HD ビデオレンズ」で、40倍のデジタルズームを併用することで最大200倍の望遠が可能。最短撮影距離は10ミリで、焦点距離は43.6〜436ミリ(35ミリ換算、動画撮影・HDD記録時)。

 外部センサーとコントラスト検知による2種類のオートフォーカス機能を備えており、両方を併用する「ハイスピードAF」と、コントラスト検知のみを用いたノーマルAFとを選択できる。光学式の手ブレ補正機能も搭載する。また、液晶モニター横のホイールやボタンで再生動画の選択やモニターの明るさ調整が行えるインタフェース「クイックセレクトリング」を新搭載した。

 モニターは上下左右127度の視野角を持ち、サイズは2.7インチ(約21.1万画素)。視野角調節が可能なファインダーは0.27インチ(約12.3万画素)となっている。マイクはウインドカット機能付き(オート/オフ可能)のステレオマイクが搭載される。

 インタフェースにはHDMI(タイプC 19ピン、出力のみ)も用意されており、録画した映像をアナログ変換なしにテレビなどへ送り出すことができる。サイズは約81(幅)×75(高さ)×129(奥行き)ミリ、約505グラム(グリップベルト含まず、本体のみ)。付属する標準バッテリー「BP-2L13」の利用で、最長1時間55分の使用が可能だ(ビューファインダー使用、XP/SP/LPモード時、実使用時間)。

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