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» 2010年01月25日 16時00分 UPDATE

長期試用リポート:「E-P2」第1回――手ざわりと重さの満足感

「オリンパス・ペン E-P2」を2週間ほど使う機会に恵まれた。“普段使いカメラ”としてどれほどの魅力を持つか、まずはその印象をまとめてみたい。

[渡邊宏,ITmedia]
photo 「オリンパス・ペン E-P2」

 2009年末に登場した「オリンパス・ペン E-P2」(以下、E-P2)を2週間ほど使う機会に恵まれた。“普段使いカメラ”としてどれほどの魅力を持つか、まずはその感想をまとめてみたい。

 E-P2のスペックや既存モデルE-P1との違いについてはレビュー(オリンパス・ペン第2弾「E-P2」の進化ポイントは?)を参考にして欲しいが、まず手にした際に感じたのは「重さ」だった。

 本体重量は約335グラム(本体のみ、カタログ値)だが、パンケーキレンズ「M.ZUIKO DIGITAL 17mm F2.8」とバッテリー、SDカードを装着した状態では実測456グラム。いわゆるデジタル一眼レフに比べれば軽量だが、キヤノン「PowerShot G」シリーズなど高機能タイプのコンパクトデジカメに比べるとやはり重く感じる。バッテリーグリップがなく、ストラップをつけない状態だとどうしても持ち運びに握力が必要になるのも、その思いを強くさせる。

 ただ、この重さは不快に感じるほどの重さではない。金属の質感が強く強調されているブラックモデルを試用したせいもあるが、手にすると“メカがつまっている”という重量感、満足感の方が先に立つ。いかにもカメラ然としたたたずまいと相まって、写真を撮らないシーンでも、掌中に収めて眺めていたいという思いに駆られる。

 これはマイクロフォーサーズ規格のライバル機、パナソニック「GF-1」との大きな違いだろう。EP-2とGF-1はいずれもマイクロフォーサーズ規格でミラーレスの小型機、気軽に日常で使えるというコンセプトも近い。しかし、フィルムカメラ「Pen」のブランド名を冠したEP-2と、デジタルカメラ「LUMIX」のブランドを冠したGF-1では外観から受ける印象はあまりに異なる。個人の好みもあるだろうが、手ざわりや質感といった要素に左右される“所有欲”を満たしてくれるのはどちらかと尋ねられれば、僕はEP-2を挙げる。

 ストラップをつけてEP-2を持って街へ出る。電源ONから撮影までの時間も短く、AFも十分に高速。何気ない風景や気になった看板、食事といったスナップを撮るになんらストレスは感じない。合革のグリップは汗ばんだ指ではやや滑りやすくも感じるが、ストラップで首からさげていれば気にならない。ドレスアップを兼ねて純正のボディージャケット「CS-10B」を装着するのもいいだろう。

photophoto
photophoto すべてレンズは「M.ZUIKO DIGITAL 17mm F2.8」、撮影モード「iAUTO」

 一般的なオート撮影はモードダイヤルでいうところの「iAUTO」で、画質傾向を調整する仕上がりモードは「i-FINISH」に固定となる。このi-FINISHは「被写体をカメラが自動的に判断・分析し、最適な色やコントラストを再現することで、被写体が際立ったクリアで臨場感あふれる」画質にするという。

 実際にi-FINISHを選択すると、いわゆる記憶色指向の強い、あざやかな見栄えのよい写真となる。VIVIDほど鮮やか過ぎず、コントラストの高い部分や部分や明るい色の部分が強調され、かつ、きつさがない。スナップカメラとしてEP-2を常用して沢山写真を撮りたいという人には勧められる。ただ、よく晴れた日の屋外で撮影する際、直射日光が当たっている部分が白トビしやすいのはやや気になるところだ。

 E-P1から引き続き搭載されている「アートフィルター」も折を見て活用したい機能だ。、ポップアート/ファンタジックフォーカス/デイドリーム/ライトトーン/ラフモノクローム/トイフォト/ジオラマ/クロスプロセスの8つを備え、それぞれ特徴的な効果を付加してくれる。ただ、それぞれの効果に強弱はつけられず、かなりハッキリとした効果がつけられてしまうので、多用して飽きないようにしたいところではある。

photophoto アートフィルター「クロスプロセス」(写真=左)、「トイフォト」(写真=右)適用

 次回はオプションとして用意された高精細EVF「VF-2」を装着してみたい。

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