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» 2010年10月05日 19時25分 UPDATE

CEATEC JAPAN 2010:カーナビも裸眼3Dに? パイオニアの車載用ディスプレイ

カーエレクトロニクスを中心としたパイオニアの展示ブースで、行き過ぎる人が必ず足を止めて不思議そうにのぞき込む次世代の車載用表示ディスプレイがあった。

[上島康夫,ITmedia]

 パイオニアは、「次のパイオニア〜Transform to NEXT STAGE〜」をテーマとした新しい技術と製品を紹介するブースを展開している。メインステージの「カーエレクトロニクス事業の新たな展開」といったメイン企画の陰に隠れて、ひっそりと、しかし近くを通る人の好奇心を引きつけてやまない新技術の展示が目を引いた。

 ネットワーク時代の次世代車載ディスプレイ「Network Vision Head Up Display(HUD)」がそれ。HUDは自動車のフロントガラスに設置したスクリーンに速度メーターやタコメーターなどを表示させる技術で、かなり以前から実用化されている。計器類を確認する際に、視線を大きく動かさずに済む利点はあるが、従来のHUDは「数値」などのシンプルな情報しか扱わなかった。

photophotophoto 「Network Vision HUD」。手前にある赤い本体部分は、製品化の段階では自動車のダッシュボード内に収納される予定。本体の前方に設けられたディスプレイ部は透明かつ湾曲している。このディスプレイに投影される映像は、フロントガラス越しに見える外部光景に重ね合わせて表示される

 同社の「Network Vision HUD」は高輝度、高コントラストを実現し、しかも従来にないほどの大画面が可能になるという。まだ実用化前の段階だが、会場のデモではリアルタイムに現在位置を修正するカーナビとロボット型アイコンの映像が映し出されていた。

 フロントガラス越しに見えるリアルな道路の映像と、カーナビの地図情報が同じ視野の中で確認できるのは、非常に近未来的な感覚だ。現在のカーナビでは、地図映像を確認できるのは停車中か、せいぜい直線走行中くらい。いざ右左折の個所に近づいたら音声ナビを頼りに判断することになるが、正しい交差点を見逃してしまう経験はたびたびある。「Network Vision HUD」のように地図が常に視界にあるのは、非常に頼もしく感じられる。

 説明員の話では、このディスプレイでは3D映像も可能だという。すぐに3D画像の利用法は思いつかないが、HUDに裸眼3D映像を組み合わせれば、新たなユーザー体験が生まれることは間違いないだろう。

 「Network Vision HUD」は映像面にとどまらず、スマートフォン連携でネットワークに接続し、運転者にさまざまな情報を提供するコンセプトも示されている。

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