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» 2011年09月28日 17時15分 UPDATE

がんばれば手が届く?:TADから「Reference One」の技術を継承した「Evolution one」が登場

TADがフロア型スピーカーの新製品「TAD Evolution one」を発表した。値段と重量は「Reference One」の3分の1以下。一般のオーディオファンにとって「より現実的な大きさと重さ、価格を目指した」(同社)。

[ITmedia]

 「TAD」ブランドのハイエンドオーディオ機器を展開するテクニカル オーディオ デバイセズ ラボラトリーズ(以下、TADL)は9月28日、フロア型スピーカーの新製品「TAD Evolution one」(TAD-E1-WN)を発表した。「Reference One」の技術を継承しつつ、一般的なオーディオファンにも手が届くように「より現実的な大きさと重さ、価格を目指した」(TADLの平野至洋社長)。価格は1本105万円で、11月中旬に発売する。

ts_tad02.jpgts_tad01.jpg 「TAD Evolution one」(TAD-E1-WN)

 TADLでは、Evolution oneの発売に伴い、コンシューマー向けの製品を2つのシリーズに分ける。まず、スピーカーの「R1」(Reference One)と「CR1」(Compact Reference)、モノラルパワーアンプ「M600」、プレーヤー「D600」の4製品は、“妥協なき音質追求”を目指す「Referenceシリーズ」とし、現在のラインアップに欠けているコントロールアンプを近々導入してシリーズを完成させる方針だ。一方、新製品の「E1-WN」(Evolution one)をはじめ、昨年10月にリリースしたプリアンプ「C2000」、そしてパワーアンプの「M4300」と「M2500」は「Evolutionシリーズ」とし、ハイレゾ音源再生など新しい技術を積極的に取り入れる製品群と位置づけている。

ts_tad03.jpgts_tad04.jpg 2つのシリーズ構成と平野至洋社長

 Evolution oneは、広い周波数帯域をカバーする同軸ユニット「CSTドライバー」やフレア形状のバスレフポート「エアロダイナミックポート」といった特長をReference Oneを踏襲しつつ、外径寸法は334(幅)×1162(高さ)×512(奥行き)ミリと大幅にスリム化した。重量は1本あたり45キログラム。価格と重量についてはReference Oneの約3分の1となっている。

 CST(Coherent Source Transducer)ドライバーは、14センチ径のミッドレンジと3.5センチのツィーターを同軸配置することで、250Hzから100kHzという超広帯域再生をカバー。ミッドレンジのコーン形状はツィーターの指向特性をコントロールするように設計され、クロスオーバーにおける位相特性と指向特性を一致させることで全帯域で自然な減衰特性と指向放射パターンを両立したという。

 ツィーターの振動板には、軽量で剛性の高いベリリウムを採用。独自の蒸着法を持ってい内部損失を大きくすることにより、高域再生を阻害する共振を減衰させるという。一方、ミッドレンジにはアルミ振動板の2倍の強度を持つマグネシウム振動板を採用し、材料固有の共振音の影響を排除した。

ts_tad05.jpgts_tad06.jpgts_tad07.jpg 技術概要。CSTドライバーや「エアロダイナミックポート」はReference Oneから継承

 18センチのウーファーには、新開発の振動板「Multi-layered Aramid Composite Shell Diaphragm」を採用した。これは、アラミド繊維の織布を1層、不織布を4層にラミネートしたもので、センターキャップとコーンを殻形状(シェル)に一体化することで強度をアップ。また強力なネオジムマグネットを使用したTポール型磁気回路で駆動力を高め、小さな振幅から大きな振幅まで均一な駆動力を実現しているという。

ts_tad08.jpgts_tad09.jpg キャビネットの後部はティアドロップ形状(右側はReference One)。スピーカーターミナルは上向きに配置した

 キャビネットにはバーチ(樺材)の合板を骨組みとして使用し、内部損失の高いMDF材と組み合わせて高い強度と低い共振を実現した。後部をティアドロップ形状にすることで音の回り込みをコントロールするアプローチもReference Oneと同じだ。

 ネットワークは、スピーカー本体の底部(アルミベース)に格納して内部音圧などの影響を排除。スピーカーターミナルもReference Oneと同じ部材を使用し、アルミベースの上に取り付けている。そのほかの主な仕様は下表の通り。

製品名 TAD Evolution one(TAD-E1-WN)
型式 3Way位相反転式フロア型
ウーファー 18センチコーン×2
ミッドレンジ/ツィーター 同軸14センチコーン型/3.5センチドーム型
再生周波数帯域 28Hz〜100kHz
クロスオーバー周波数 250Hz、2kHz
出力音圧レベル 88dB
公称インピーダンス 4オーム
外形寸法 334(幅)×512(奥行き)×1162(高さ)ミリ
重量 54キログラム(1本)
付属品 スパイクコーン×3、転倒防止スパイク×2、スパイク受け×3、ショートケーブル(シングルワイヤ用ショートタイプ)×1、ショートケーブル(シングルワイヤ用ロングタイプ)×1、クリーニングクロス)
価格 105万円(1本)
発売日 11月中旬

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