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» 2011年10月04日 04時24分 UPDATE

CEATEC JAPAN 2011:4Kパネルと超解像で2Dも美しく、東芝が“グラスレス3D”対応のREGZA”「55X3」

東芝が、4K×2Kパネルを搭載する55V型の“REGZA”「55X3」を発表した。専用メガネなしで立体映像を楽しめる“グラスレス3D”に対応するフラグシップモデルだ。

[芹澤隆徳,ITmedia]

 東芝は10月3日、4K×2Kパネルを搭載した55V型液晶テレビ“REGZA”「55X3」を発表した。専用メガネなしで立体映像を楽しめる“グラスレス3D”に対応するフラグシップモデルだ。12月中旬に発売する予定で、価格はオープンプライス。店頭では90万円前後になる見込みだ。

ts_regza3x02.jpgts_regza3x01.jpg 4K対応の“REGZA”「55X3」

 4K×2Kパネルは、現在のフルHDの4倍にあたる3840×2160ピクセル(約829万画素)。現状では4Kコンテンツがほとんど存在しないものの、映像エンジン「レグザエンジンCEVO Duo」を活用し、デジタル放送やBlu-ray Discを精細感のある映像で表示する「QFHD超解像技術」を新たに搭載している。また240分割のエリアコントロールや倍速駆動とバックライトスキャンを組み合わせた「アクティブスキャン240」も備えている。

ts_regza3x03.jpgts_regza3x04.jpg 4K×2Kの2D表示とグラスレス3D表示をリモコンのボタン1つで切り替えられるようになった

 QFHD超解像技術は、従来の超解像技術にカラーテクスチャー復元超解像技術を加えたもので、2段階の超解像処理を施す。カラーテクスチャー復元超解像技術は、元は4:4:4フォーマットの映像信号がデジタル放送信号に変換(される際、色情報が圧縮されて4:2:0フォーマットとなる点に着目。とくに色の濃い部分のテクスチャーが失われてしまう結果、映像がぼやけてしまうため、放送画像に含まれる輝度と色差の情報を分析し、色の濃い部分のテクスチャー部を形成する輝度情報を緻密に高めることで、鮮やかで質感のある映像を作り出すという。従来の色超解像技術と組み合わせることで、より高い効果が期待できるという。

ts_regza3x06.jpgts_regza3x08.jpg 超解像技術適用の2D映像(左)と4Kネイティブの映像(右)。東芝ブースで「ひかりTV」が自社制作の4Kコンテンツを上映していた。4K映像のネット配信を検討中だという

 またデジカメ画像など静止画の表示にも4K×2Kパネルは活用できる。55X3では、高解像度の写真をそのまま表示できるほか、静止画にもQFHD超解像技術を適用して解像度の低い画像もより美しく表示するという。またPCにも着目。別売の4倍画素QFHD映像入力アダプター「THD-MBA1」(2012年3月下旬発売予定)を使用すれば、QFHD映像出力をそのまま液晶パネルに表示できるようになる。

グラスレス3Dを搭載

 55X3は、インテグラルイメージング方式(光線再生方式)の裸眼立体視をサポート。3D表示でも1280×720ピクセルのハイビジョン解像度で9つの映像(9視差映像)をリアルタイムに作り出す。画面表面のレンチキュラーシートを通して映し出すことで、大画面の“グラスレス3D”が楽しめる。Blu-ray 3Dなどのフレームシーケンシャル方式3Dはもちろん、2D-3D変換機能を搭載しているため、通常のBDやデジタル放送も3D化。また、リモコンの「3D」ボタンを押すだけで4K×2Kの2D表示とグラスレス3D表示を切り替えられるようになった。

ts_regza3x05.jpgts_regza3x07.jpg フェイストラッキング機能のイメージ(左)と裸眼立体視の3D映像(右)。視野は従来のグラスレス3Dレグザより広くなっている印象だ

 さらに本体前面には顔検出カメラを搭載。リモコンのボタン操作で視聴者の顔を検出し、3D視聴が可能な範囲を調整するという「フェイストラッキング機能」を備えた。適切な視域配置を自動的に決定し、多視差データを切り替えることで、従来より広い範囲でボケの少ない裸眼立体視を楽しめるようになるという。

 USB外付けHDDを接続して録画も可能だ。地上デジタルチューナーを3基搭載しているため、2番組同時録画をしながら裏番組を視聴できる。市販のUSBハブを使い、最大4台のHDDを接続できる。またMPEG-4 AVCトランスコーダーにより、長時間録画もサポート。DRモードのほか、ビットレートが約12Mbpsの「AFモード」、約8Mbpsの「ANモード」、約6Mbpsの「ASモード」という3つの録画モードを用意した。もちろん2番組とも自動チャプター機能の「マジックチャプター」が働く。

 DLNA/DTCP-IP対応のクライアント/サーバ/レンダラー機能を搭載。USB外付けHDDに録画した番組をほかの部屋にあるREGZAやレグザタブレットの対応機に配信できるほか、レグザブルーレイなどで録画した番組をネットワーク経由で再生することも可能。「レグザAppsコネクト」のアプリ「RZ見るナビ」を導入したスマートフォンなどから操作してほかのサーバから配信される映像を映し出すことができる。なお、サーバ機能を使ってレグザタブレットやスマートフォンなどに配信する際は、端末の動画再生性能に応じデータ量を変更するトランスコード機能も搭載した。

 このほか、ネットワークダビング機能の「レグザリンク・ダビング」や対応する「レグザブルーレイ」とLANケーブルで直接接続して録画番組をBDやDVD1枚に収まるようにデータ量を自動調節する「ぴったりダビング」などの機能も搭載。「YouTube」など動画配信サービスも利用できる。

 HDMI入力は4系統。ほかにD5入力や2系統のビデオ入力端子、光デジタル音声出力などを装備。外形寸法は1271(幅)×862(高さ)×357(奥行き)ミリ。重量や消費電力は未定となっている。

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