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» 2012年05月30日 14時31分 UPDATE

色再現範囲拡大:三菱、レーザー光源を活用した液晶テレビ「REAL LASERVUE」

三菱電機は、55V型の液晶テレビ「REAL LASERVUE」(リアル レーザービュー)を6月下旬に発売する。バックライトに赤色レーザー光源とシアンLEDを使うことにより、色の再現性を向上させたもの。

[ITmedia]

 三菱電機は5月30日、バックライトにレーザーとLEDのハイブリッド型光源を採用し、色再現範囲を拡大した液晶テレビ“REAL LASERVUE”(リアル レーザービュー)を発表した。55V型の「LCD-55LSR3」を「プレミアム録画テレビ」という位置づけで6月29日に発売する予定だ。価格はオープンプライス。店頭では38万円前後になる見込みだ。

ts_realr01.jpg 「LCD-55LSR3」の本体色はブロンズ。画面サイズは55V型で、三菱お得意の「オートターン」機能を備えている

 昨年10月の「CEATEC JAPAN 2011」に展示して話題になった新方式のレーザーテレビ(→山手線から新方式レーザーテレビまで――三菱電機)。同社は2011年8月にRGBの半導体レーザーを光源とするDLP方式のリアプロジェクションテレビ「LASERVUE」を発表しているが、今回は液晶パネルのバックライトにレーザーとLEDの光源を併用するアプローチ。メリットは、波長が急峻(きゅうしゅん)で意図した色を正確に取り出せることにある。また液晶パネルの採用により本体も薄型化できる。

 一般的な白色LEDは、青色LEDに黄色蛍光体をかぶせたものであり、バックライトの光源としては「各色の成分が混合し、濁った光になる」という。そこで新開発の液晶パネル「LASERVUE Panel」(レーザービューパネル)には、色純度の高い赤色レーザーと、緑と青を効率よく発光する新開発のシアン色LEDを採用。いずれも直進性が強いため、あわせてバックライト光学系も開発した。

ts_realr03.jpgts_realr04.jpg 「LASERVUE Panel」の概要と表示色のスペクトル分布および色再現範囲

 その結果、色再現範囲は白色LEDバックライトの液晶テレビに比べて1.29倍に拡大。「これまでの液晶テレビでは再現できなかった真紅から桃色、紫までを鮮やかに再現できる。緑と赤の光波長がきれいに分離されているため、赤系だけでなく、深緑からスカイブルーまでの色の再現性も向上した」(同社)。なお、動画用拡張色空間の国際標準「xvYCC」(IEC 61966-2-4)に準拠したx.v.Colorに対応している。

オールインワン録画テレビ

ts_real02.jpg 付属のリモコンは、シートボタンを採用した「グット楽リモコン」

 「LCD-55LSR3」は、HDDとBlu-ray Discドライブを搭載したオールインワンの録画テレビでもある。内蔵HDDの容量は1Tバイトで、地上/BS/CS110度デジタルチューナーを3基搭載。2番組を同時に録画していても別の番組を視聴できる。長時間録画は最大12倍までサポート。オートチャプター機能の「おすすめ自動チャプター」や録画番組をダイジェスト再生する「見どころ再生」など、同社製Blu-ray Discレコーダーでもおなじみの機能を備えている。

 映像エンジン「DIAMOND 3D Engine PRO」搭載により、超解像技術「DIAMOND HD」のほか、フレームシーケンシャルの3D表示、さらに倍速補完(120フレーム化)とや縦8分割で配置した赤色レーザーとLEDバックライトユニットを画像の表示に同期して順次点灯するバックライトスキャンに対応し、動画の残像感を低減する。またブラウン管などと同じインパルス型の発光制御も可能になっているという。

 もう1つの特長が、ウーファー2個を含む10個の「DIATONE NCVスピーカー」を搭載したこと。NCVスピーカーは、カーボンナノチューブを樹脂に配合し、チタンに匹敵する高速伝搬速度と適度な内部損失を両立させたNCV(Nano Carbonized high Velocity)振動版を採用したもの。これを画面の左右に各2個、センターに計4個搭載し、左右のウーファーを合わせて計10個としている。内蔵アンプは合計50ワット。さらにDIATONEのフロントサラウンド技術も搭載している。

ts_realr05.jpgts_realr06.jpg 「DIATONE NCVスピーカー」の概要

 HDMI入力は3系統で、ほかにD端子やミニD-Sub 15ピンによるPC入力端子、3系統のアナログビデオ入力、REALブルーレイ同様のi.LINK(TS)入力などを備えている。

 ネットワーク関連機能では、iPhone/iPadなどでテレビのリモコン操作が行えるアプリを提供するほか、DLNAのサーバー機能を備えた。もちろん「アクトビラ」「GIGA.TV」などのネットワーク動画外信サービスにも対応。

 なお、外形寸法や重量、年間消費電力量などのスペックは未定となっており、後日同社サイトで公開される予定だ。

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