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» 2013年04月24日 16時43分 UPDATE

「テクノロジーでユーザーの心を揺さぶる」、パイオニアがエントリーAVアンプ2機種を発表

パイオニアは4月24日、AVアンプの新製品としてエントリーモデルにあたる「VSA-823」および「VSA-1123」を発表した。業界初の機能に加え、業界最多のHDMI端子を備えたという意欲作だ。

[ITmedia]

 パイオニアは4月24日、AVアンプの新製品として、5.1ch対応の「VSA-823」、および7.2chの「VSA-1123」を発表した。エントリーモデルという位置付けながら、「市場に先駆けて先進的な機能を搭載した」(同社)というAVアンプ。価格は、VSA-823が5万6000円、VSA-1123は8万8000円。いずれも5月下旬に発売する。

ts_vsa01.jpgts_vsa02.jpg 7.2chの「VSA-1123」(左)と5.1chの「VSA-823」(右)。VSA-823は、既発売の5.1chスピーカーシステム「S-HS100」と組み合わせ、「Smart Theater S8」としても販売する

 あいさつに立ったパイオニアマーケティングの三橋正嗣部長は、最近のAV市場について、一部景況感は出てきたものの、全体の活性化はできていないと指摘。「AVが立ち上がるためにはテクノロジーでユーザーの心を揺さぶることが必要だ。今回は一番先に投入し、市場全体のテクノロジーリーダーを目指す」という。

 まず、両モデルとも業界に先駆けて最新の「MHL 2.0」に対応した。MHL 2.0では、Androidスマートフォン(対応機種)とHDMI-MHLケーブルで接続し、フルHD解像度の動画や3D映像、そして最大7.1chのオーディオ伝送が可能だ。フロントのHDMI入力がMHL端子兼用となっており、接続したモバイル端末を充電しながらコンテンツを楽しめる。

ts_vsa05.jpgts_vsa06.jpg パイオニアマーケティングの三橋正嗣部長(左)。「MHL 2.0」に対応(右)

 ネットワークオーディオ機能では、両モデルとも192kHz/24bitまでのFLAC/WAV再生に加え、AIFF、Apple Losslessなど幅広いフォーマットをサポート。VSA-1123ではDSDファイル(2.8MHz)再生にも対応した。またアップルの「AirPlay」やiPodのUSBデジタル接続を含め、パイオニアでは「音楽ファイル再生能力ナンバーワン」と胸を張る。

 「クラス最多」(同社)というHDMI端子は、VSA-1123で8入力/2出力。VSA-823は6入力1出力。いずれも4Kのパススルーに対応し、上位モデルのVSA-1123は4Kアップスケールも可能になった(24p/30p)。またVSA-1123にはHDMI入力したコンテンツをほかの部屋にゾーン出力できる「HD ZONE」機能を新たに搭載している。

ts_vsa07.jpgts_vsa08.jpg VSA-1123の背面。8系統のHDMI入力(1つはフロント)を備えた(左)。「HD ZONE」機能の概要(右)

 VSA-1123は、全チャンネル同一パワーのディスクリートアンプを採用。音質ケミコンの採用やAMP回路の見直し、回路電流の最適化などで音質のブラッシュアップを図った。内蔵アンプの出力は各チャンネル180ワット(実用最大出力)。デジタル回路部の電源供給に新電源ユニットを採用したことで、スタンバイ時の消費電力を0.1ワットまで抑えたという。

 サラウンド再生時、スピーカーのない場所に仮想スピーカーを作り上げる「バーチャルスピーカー」機能には「オート」設定が追加された。オート設定では、サラウンドバック、フロントハイト、フロントワイドのうち、スピーカーの存在しない場所(設定がNO)を自動的にバーチャルスピーカーで補完することで、「スピーカーの間を埋め、音のつながりをよくする」(同社)。

ts_vsa012.jpgts_vsa013.jpg VSA-1123のディスクリートアンプ(左)。「バーチャルスピーカー」機能の概要(右)

 このほか、VSA-1123だけの機能として、DTS Neo:X/7.1対応、フロントchのプリアウト出力、独自の位相補正技術「オートフェイズコントロールプラス」、bit拡張処理技術「Hi-bit24 Audio Processing」、ジッターレス伝送を実現した「PQLSビットストリーム」などが挙げられる。

 一方のVSA-823も、専用ケミコンなどは搭載していないが、全チャンネル同一パワーのディスクリートアンプを採用した。出力は各チャンネル160ワット。やはり新電源ユニットにより、待機電力を抑えている。

ts_vsa020.jpgts_vsa014.jpg 付属のリモコン(左)。「iControlAV2013」の3Dステータスビュア機能。映像や音声の入出力状況をビジュアルで表示する(右)

 スマートフォンやタブレット端末からAVアンプを操作できる純正アプリも進化した。まず、VSA-1123向けの「iControlAV」はインタフェースを刷新し、フリック操作で操作画面を素早く切り替えられるなど「スマートフォンライクな操作性」を実現。DLNAベースの独自技術を使い、端末内のコンテンツをAVアンプから再生できる「PUSH PLAYER」機能も新しい。同様にVSA-823で使えるリモコンアプリ「ControlApp」も端末内コンテンツの再生に対応した。このほか、PCやiPadを使ってVSA-1123の初期設定や操作をサポートする操作ガイドアプリ「AVNavigator」は、新たにMac OS版が追加されている。

ts_vsa03.jpgts_vsa04.jpg 両モデルの機能。赤字が新機能だ

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