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同軸ユニット搭載の個性派Bluetoothスピーカー「BeYo」誕生

» 2013年12月12日 23時43分 公開
[ITmedia]
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 多くの製品がしのぎを削るポータブルBluetoothスピーカー市場に新しい“個性派”が登場した。&COLOR(アンドカラー)が販売する香港iui(イウイ)製の「BeYo」(ビーヨ)は、ポップな見た目からは想像できないような形で“音”にこだわったモデルだ。

香港iui(イウイ)製の「BeYo」。製品には同社のロゴが入っている

 アンドカラーは、元ロックリッジサウンドの佐川大介氏が設立したベンチャー企業。オーディオとスマートフォンに関連する周辺機器を手がける予定で、その第1弾製品がポータブルBluetoothスピーカーのBeYoとなる。一見よくあるカラフルなモノラルスピーカーだが、佐川氏によると、「大音量、重低音、そしてクリアな高音域が最大の特長」という。

 ラバー塗装が施された丸いボディーには、2.2インチ(55ミリ)径のコアキシャルドライバー(同軸ユニット)が搭載されている。しかも通常の同軸ユニットとは異なり、1.5インチの中高域ドライバーの周囲にウーファーを結合し、2.2インチまで振動板を拡大したというもの。つまり、1枚の振動板ながら、場所によって異なる役割を持たせた。

同軸ユニット

 その目的は、「スピーカーを小さくすれば小さくするほど携帯しやすくなるが、その構造上、低音域は不足してしまう。小型であっても迫力のある音で聴くため、オリジナルの新型ドライバーを開発した」(同氏)。

 また、通常のモノラル再生と異なり、ステレオ信号をそのまま1つのユニットに入力して振動板を動かすという。「通常のモノラルスピーカーは、入力側がステレオ信号だった場合、アンプ側で左右の音をモノラルにミックスした後、スピーカーユニットから出力する。しかし、この方式では、左右の音声が干渉し、音痩せなどの原因となる場合がある」と佐川氏は指摘する。

 BeYoでは、左右の音声を2chのままスピーカーに直接入力するためス、ピーカーユニットには、Lch用、Rch用の2つのコイルを備えた“デュアルコイル”とした。さらにアンプも左右2チャンネルが独立しており、出力は4ワット+4ワット。これにより、「従来のモノラルスピーカーと違い、360度臨場感のある立体的でパワフルな音場を作り出せるようになった」。

 もう1つユニークなのがストラップのように見えるモノだ。BeYoはアナログの外部入力と出力を持っていて、入力のほうは3.5ミリステレオミニプラグの短いケーブルになっている。普段はこれを固定して“ストラップ”として利用し、必要なときにはすぐに引き出して音楽が聴けるという寸法だ。さらに複数のBeYoがあれば、デイジーチェーン(数珠つなぎ)接続で連結し、よりワイドな音場で再生できるという。

背面

 「iPadで楽曲制作を行うDJやクリエイター、あるいはバンドメンバーが違いのセッションを聴く際など、手軽に持ち運べるモニタースピーカーとして使ってほしい」(佐川氏)。

 Bluetoothはver.3.0で、プロファイルはA2DP、HFP、HSP(コーデックはSBC)。内蔵マイクを使ってハンズフリー通話や「Siri」を使ってiOSデバイスをコントロールすることも可能だ。内蔵のバッテリーは700mAhで、8時間から10時間の連続再生が可能だという。充電は付属のmicro USBケーブルで行う。

 本体サイズは、80(長さ)×80(奥行き)×50(高さ)ミリ。重量は132グラム。カラーバリエーションは、ピンク、パープル、イエロー、ブラックをラインアップしており、付属のUSBケーブルも同色でそろえた。価格は各1万1550円だ。

 また日本限定の特別カラー「ホワイト×ゴールド」「ホワイト×シルバー」「ブラック×ゴールド」「ブラック×シルバー」も用意した。こちらは神戸のアートワークスタジオがプロデュースしたもので、価格は1万2600円と少しだけ高くなっている。

日本限定の特別カラー

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