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HDMIで使える「SLINGBOX」にクリプシュの小型Bluetoothスピーカー、フロンティアファクトリーから新製品続々

» 2013年12月13日 16時45分 公開
[ITmedia]

 フロンティアファクトリーは12月13日、会社設立の報告を兼ねた新製品発表会を開催した。イーフロンティアから独立(分社化)した同社は、米Klipsh Audio Technologies(クリプシュ)や、「SLINGBOX」の米Sling Mediaとの取引を継承。発表会では各メーカーの新製品と今後の展開を説明した。

 まずクリプシュからは、Bluetoothスピーカーの新製品「GIG」(ギグ)が発表された。GIGは、重量600グラムのポータブルスピーカー。NFCに対応したほか、aptXやAACといったコーデックをサポートするなど最新のトレンドを網羅している。また「ボディケースバンド」と呼ばれる可動式のケースも特長の1つ。普段は側面を覆っているが、90度回転させるとスタンドになり、GIGを立てた状態で利用できる。

「GIG」。本体サイズは91(高さ)×178(幅)×53(奥行き)ミリ

 搭載ユニットは、25ミリフルレンジ2基および51ミリのパッシブラジエーター2基。リチウムイオンバッテリーを内蔵し、12時間の連続使用が可能だ。本体上面のダイヤル部分でボリューム操作、クリックで曲のコントロールやハンズフリー通話の操作が行える。ほかに3.5ミリステレオミニの外部入力も備えた。

 本体サイズは91(高さ)×178(幅)×53(奥行き)ミリ。ブラックとホワイトのカラーバリエーションを用意している。価格はオープンプライスで、実売想定価格は2万円前後。また、ボディケースバンドのカラーバリエーション7種をECサイト「Klipsch.jp」限定で12月20日に発売する予定だ。

 ほかにも既発売のBluetoothスピーカー「KMC3」に5色、同じく「KMC1」には8色のカラーバリエーションを用意する。流線形のヘッドフォン「STATUS」には、既存のホワイトに加えてブラックを追加し、2014年1月下旬に発売する。

Bluetoothスピーカー「KMC3」と「KMC1」には豊富なカラーバリエーションを用意する

 このほかフロンティアファクトリーでは、Klipsch傘下で欧州を中心に展開しているオーディオブランド「Jomo」の取り扱いを開始することも明らかにした。Jomoはスタイリッシュなデザインで知られるブランドで、国内では円形スピーカーの「S25/S35」をはじめ、S35を中心にしたホームシアターシステムの「S35 HCS」、そしてサウンドバータイプの「Torsten」などを販売する見込みだ。

「STATUS」のブラック(左)。「Jomo」のホームシアターシステム「S35 HCS」(右)

「SLINGBOX 350」用のHDMIコンバーターを開発

「SLINGBOX 350」

 一方、米Sling Mediaの「SLINGBOX 350」は、インターネットを介して自宅のテレビ放送や録画番組をスマートフォンやタブレット、PCなどで視聴できるアイテムだ(→レビュー記事)。製品としては既に5世代めにあたり、世界45ヵ国に累計100万人のユーザーがいるという。「SLINGBOXはロケーションフリーの世界標準。月に700万以上の接続セッションがある」(米Sling Media)。

 現在の「SLINGBOX 350」はコンポーネント入力で、BDレコーダーなどのコンポーネント端子あるいはD端子を利用してアナログ映像を入力する。しかし、2014年1月からは国内で販売するレコーダーにアナログハイビジョン出力が搭載されなくなるため、フロンティアファクトリーではHDMI入力をD端子とHDMIの出力に分岐するHDMIコンバーターを開発したという。これをSLINGBOX 350に同梱(どうこん)した「Slingbox 350 HDMIセット」として「2014年のできるだけ早い時期に発売したい」(同社の奥田社長)。価格は未定だ。

HDMIコンバーターは、SLINGBOX 350のUSB端子から給電する仕組みで、コンセントは使わない

「HDMIコンバーター」。HDMI入力とHDMI出力(スルー)、コンポーネント出力を持つ

 なお、既存のSLINGBOX 350ユーザーに向け、HDMIコンバーターの単体販売も計画しているという。

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