ソニーがテレビ事業を分社化、高付加価値戦略は加速
ソニーは2月6日、エレクトロニクス事業の立て直しに向け、PC事業の譲渡とテレビ事業の子会社化を発表した。これまで、2012年4月に発表した変革プランを実施してきたが、PC事業、テレビ事業ともに目標としていた2013年度の黒字化達成は困難と判断した。
PC事業については日本産業パートナーズ(JIP)が設立する新会社への事業譲渡を決定し、3月末までの正式契約を目指す。これにより、ソニーが販売するVAIOは2014年春モデルが最後になる。
一方のテレビ事業は、2011年11月に発表した収益改善プランに基づいてコスト圧縮に取り組んだ結果、2011年度に1475億円を計上した損失が2012年度には696億円まで縮小、さらに今年度は250億円程度まで圧縮できる見込みとなった。製品面でも、国内では4Kテレビで75%以上のシェアを獲得(昨年末時点、ソニー調べ)するなど、高付加価値路線へのシフトが成果を上げている。同社では、「この2年間の施策を通じて、テレビ事業の再生への道筋は見えてきている」として、追加の施策によって安定的に収益を上げられる体制作りを目指す。
具体的には、来年度は広色域/高画質技術などを搭載した2Kを含め、高付加価値商品の販売構成比をさらに高める。成長を見込む新興国市場においては地域ごとの市場のニーズに適した機種を投入。さらにテレビ事業における経営の自立性を高めるため、7月をメドに事業を分社化、完全子会社として運営する方針だ。
PC/テレビ事業の再編に伴い、これらを支える販売、製造、本社間接部門でも集中と選択を進める。まず販売会社については、アウトソーシングの推進などにより2015年度までに約20%の費用削減を実施。製造事業所は集約を進め、さらに本社機能や間接部門も2015年度までに約30%の費用削減に取り組む。これらの施策により、2014年度末までに約5000人(国内1500人、海外3500人)の人員減を見込んでいるという。
同日発表された2014年3月期連結利益予想は下方修正され、1100億円の最終赤字を計上する見通し。昨年10月時点では300億円の黒字を予想していたが、スマートフォンやデバイス事業などが想定を下回ったほか、PC事業の売却とテレビ事業の分社化に伴う構造改革費用を新たに計上することなどが影響した。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
日本人の大腸がん、約半数に“腸内細菌の毒素”が関与 40歳以下の発症は7割 東大・阪大が200人を全ゲノム解析
-
2
初めての一眼にフルサイズを選びたい、でも高くて重いのは嫌……「EOS R8 Mark II」はそういう人のためのミラーレスだった
-
3
AnthropicのAI、未解決殺人事件で警察に虚偽の情報提供 米政権は「通知と是正は義務」と警告
-
4
はてな、11億円流出の調査報告書を公開 偽警察、口外禁止、残業・休出200時間超、孤立……ほころびが連鎖
-
5
MicrosoftのナデラCEO、「SIモデルは“内部リスク”として扱うべき」とXに投稿 統制はモデルの外に置くよう提言
-
6
「お前たちのクラウドはわれわれのもの」 IDCFクラウドの管理画面に出た攻撃者のメッセージ 内容に運営元は
-
7
YouTube、収益化基準を2027年に大幅引き上げへ 新規参加条件が従来の2倍に
-
8
「ポートピア連続殺人事件」完全新作 ファミコン版フルリメイク+新シナリオ 堀井雄二総監督
-
9
「コミューン」不正アクセスでLINEヤフー、Sansan、パナソニックでも会員情報漏えいの可能性
-
10
JR東日本、「えきねっと」「ビューカード」などで漏えいか メルアドなど最大609万件 IDCFへの不正アクセスで【追記あり】
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR