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ラトック、USB-DAC/iPod互換モードを選べるフルバランスポータブルヘッドフォンアンプ「REX-KEB02iP」DSDにも対応

» 2014年06月25日 19時36分 公開
[フォレスト・ヒーロー,ITmedia]

 ラトックシステムは、USB-DAC機能を搭載したポータブルヘッドフォンアンプ「REX-KEB02iP」を7月下旬に発売する。価格はオープンで、店頭想定価格は5万円(税込)前後。6月28日、29日に開催される「ポタフェス2014 in 秋葉原」で展示を行う。

「REX-KEB02iP」

「REX-KEB02iP」の前面(写真=左)。左上部より、ヘッドフォンレベル切替スイッチ(Low/High)、デジタルフィルター切替スイッチ(Slow/Sharp)、電源スイッチ(ボリュームノブ一体型)。左下部のヘッドフォン出力はバランスとシングルエンドの2系統搭載。背面(写真=右)、左上部よりUSB A、USB Mini-B、入力切替スイッチ(iPod/USB-BT/USB-BP)、右下部に充電用USB Micro-B

 「USB-DACモード」と「iPod互換モード」を備えた多機能機。USB-DACモードでは、PCとUSB Mini-B端子を付属のケーブルで接続し、最大384kHz/24bitのPCM音源および2.8M/5.6MHzのDSDを再生できる。

USB-DACモードの接続イメージ

 また、iPadやハイレゾ対応ウォークマン(NW-ZX1、NW-F880シリーズ)を接続し、外部DACとしてハイレゾ音源を再生することも可能(同社内の接続互換性検証による)。iPadの場合はLightning to USB Camera Adapter、ウォークマンはハイレゾ・オーディオ出力用USB変換ケーブルで接続する形だ。なお、PCとの接続ではUSB-BP(バスパワー)とUSB-BT(バッテリー)の両方を利用できるが、iPad/ウォークマンからのハイレゾ再生時にUSB-BT(バッテリー)に設定する必要がある。

 一方のiPod互換モードは、iPodやiPhoneと30ピンーUSBケーブルもしくはLightning-USBケーブルでデジタル接続するモードだ(48kHz/16bitまで)。USB-A端子を使用する。

iPod互換モードの接続イメージ

 ESS製2ch DAC「ES9018K2M」を搭載。デジタルで受け取ったソースをD/A変換からヘッドフォン出力まで左右独立させて行うフルバランス構成の回路とした。また、本体内部には2個の独立した水晶発振モジュール(22.5792MHz、24.576MHz)を搭載し、USBから入力されたデータを正確にI2S信号へ変換してDAC部に供給するという。

 ヘッドフォン出力は、バランス出力(2.5ミリマイクロモノラルジャック×2)と3.5ミリステレオミニの2系統。バランスヘッドフォン出力には、TI製「TPA6111」をフルバランス構成によるBTL接続でL/Rそれぞれに使用した。内蔵のリチウムイオンバッテリーにより、約5時間の連続再生が可能だ(USB-DACモードとiPod互換モードの2種類のモードとも、300オーム負荷、ボリューム12時位置で再生時)。

 突起物を含む本体サイズは、69.2(幅)×23.4(高さ)×102.2(奥行き)ミリ、重量は約230グラム。付属品は、USBケーブル(内蔵バッテリー充電用)、USBケーブル(PC接続用)、シリコンバンド、ユーザーズマニュアル、保証書。

 なお、同社では「REX-KEB02iP」の発売記念キャンペーンとして、2014年9月末までに購入し、応募するとLightningケーブルまたはDockケーブルのどちらか1本をプレゼントする。

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