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パイオニア、25万円の“超弩級”なハイレゾ対応オープンエアー型ヘッドフォン「SE-MASTER1」3万円のバランス接続ケーブルも

» 2015年05月11日 18時40分 公開
[ITmedia]

 オンキヨー&パイオニアイノベーションズは5月11日、パイオニアブランドのフラッグシップヘッドフォン「SE-MASTER1」を5月15日に発売すると発表した。価格はオープンで、実売想定価格は25万円前後(税別)。

photo フラッグシップヘッドフォン「SE-MASTER1」

 ハイレゾ対応のオープンエアー型ダイナミックヘッドフォンで、同ブランドにおけるヘッドバンドタイプの最上位モデルに位置づけられる。世界最高峰の録音スタジオ「AIR Studios」で音質チューニングを実施するなど、同社によると「6年以上の開発期間を経た」という。設計から生産までの全工程を国内拠点で実施している。

 PCC処理を施した厚さ25マイクロメートルのアルミニウム振動板と、PEEK(Poly Ether Ether Ketone:ポリエーテルエーテルケトン)複合フィルムエッジを使用した新開発の50ミリ径ドライバーユニットを搭載。PEEK複合フィルムエッジならではの過渡特性を持ち、キレのある高域を出すとしており、再生周波数帯域は5〜8万5000Hzという広帯域をカバーする。

photo ドライバーユニットの分解図

 ハウジングには高剛性のアルミニウム合金を採用。ドライバーユニットを金属部品でベース部に強く固定して共振を抑える「フルバスケット方式」により、明瞭な音を再生するという。また、ベース、ハウジング、ハンガーの連結部にゴム部材を挟む「フローティング構造」で、ドライバーユニットからの振動を軽減し、左右の音のセパレーションも向上させた。

photo PEEK複合フィルムエッジ
photophoto フローティング構造(左)とフルバスケット方式(右)を採用

 装着感にも注力しており、三次元形状の低反発ウレタンフォームを採用したイヤーパッドを備える。ヘッドフォンクッションの内側にはスエード調人工皮革を使用。ヘッドバンカーとハンガー部には航空機などに使用される軽量で高強度な“超ジュラルミン(アルミ合金)”を使った。

 ケーブルは着脱式のOFCリッツ線で、MMCX端子に対応。布巻と無鉛PVC素材の2種類の被覆を使用する。ケーブル長は3メートル。プラグは金メッキ素材の6.3ミリステレオミニで、陽極酸化処理を施したアルミニウム削り出しケースを採用した。

photo MMCX端子を備える

 ケーブルとテンションロッドを除く重量は460グラム。音圧感度は94dB、インピーダンスは45オーム。2種類のテンションロッドが付属する。

photo 同梱物

 合わせて、SE-MASTER1専用のバランス接続用ケーブル「JCA-XLR30M」も発表された。発売日は5月15日。価格はオープンで、実売想定価格は3万円前後(税別)。

 バランス(XLR3)端子を搭載するヘッドフォンアンプと接続して使うことで、セパレーションに優れた高解像度な音を再生できるとしている。ケーブル長は3メートル、重量は168グラム。

photo バランス接続用ケーブル「JCA-XLR30M」

 両製品とも、5月16〜17日に中野サンプラザで開催される「春のヘッドフォン祭2015」で展示される。

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