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「究極のテレビへ」――NHK、技研公開で8K衛星放送実験を披露

» 2015年05月14日 22時53分 公開
[ITmedia]

 NHKは5月14日、「技研公開2015」の概要を発表した。東京・世田谷区にあるNHK放送技術研究所が1年間の研究成果を発表するイベント。今年は5月28日(木)から31日(日)までの4日間となる。

昨年の様子

 展示では、2016年の試験放送開始を目指す「8K スーパーハイビジョン」の衛星放送実験を世界初公開するほか、地上波による都市部での8K伝送実験、CATVでの再放送技術など、8Kを家庭に届けるための最新技術など26の研究成果を展示する。「放送局から家庭での受信まで、8K放送を実現する技術要素を組み込み、来年に迫った8K試験放送に向けた準備状況を体感できる」(NHK)。

 8K スーパーハイビジョンの衛星放送実験は、渋谷のNHK放送センターから送信した8K信号を、現行BS放送で使用している放送衛星を経由して会場で受信するというもの。72Gbpsの8K映像信号は、HEVC/H.265で85Mbpsまで圧縮され、最新の変調方式16APSK(約100Mbps)を用いて伝送するという。

8K スーパーハイビジョンの衛星放送実験概要

 「人にやさしい放送技術」の展示では、気象電文を用いた手話CG自動生成システムなども展示。30日と31日には、技研の研究員によるガイドツアーやスタンプラリーをはじめ、Eテレビ「ノージーのひらめき工房」のお面作りや「すイエんサー」で話題のピンポンモール対決に挑戦できる「みんなで体験!工作広場」など、家族で“見て、聞いて、触って”楽しめるコーナーも充実させるという。

NHK技研公開2015

開催期間:2015年5月28日(木)〜31日(日)

開催場所;NHK放送技術研究所(東京都・世田谷区)

開催時間:10時〜17時(最終入場は16時30分)

入場料:無料


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