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» 2015年05月28日 23時08分 UPDATE

「少しずつ“良いチャンネル”になってきた」――スカパー!が4K専門チャンネルをアピール

スカパーJSATが3月1日にスタートした「スカパー!4K」の現状を説明した。同社は7月までに114の新作4K番組を提供する計画で、ハリウッド映画など注目コンテンツもそろえる。

[ITmedia]

 スカパーJSATは5月28日、都内にある放送センターに報道関係者を集め、3月1日にスタートした「スカパー!4K」の現状を説明した。同社は7月までに114の新作4K番組を提供する計画で、ハリウッド映画など注目コンテンツもそろえる。一方でソニーや東芝から4K放送に対応した東経124/128度CSチューナーを内蔵したテレビが発売されたことをアピール。同社の高田真治社長は、「いよいよ4K時代の到来か、と実感いただけると思う」と胸を張った。

ts_sky4k01.jpg スカパーJSATの高田真治社長

 スカパーJSATでは、3月1日に世界初の商用4K放送として「4K総合」「4K映画」の2チャンネルをスタート。NexTV-Fによる4K試験放送「Channel 4K」と合わせ、124/128度CS放送「スカパー!プレミアムサービス」で3つの4K専門チャンネルが楽しめるようになった。これに呼応する形でハードウェアの対応も進み、ソニーは5月13日に発表した“BRAVIA”春夏モデルのうち4K対応の全機種で124/128度CSチューナーを搭載。また東芝“REGZA”も「Z10X」シリーズで搭載するなど上位機種を中心に広がりつつある。CS有料放送を展開するスカパーJSATにとって、チューナー内蔵テレビの普及はビジネスを大きく左右する“悲願”だ。高田社長も「大変喜んだ」と満面の笑顔を見せた。

ts_sky4k05.jpg 東芝レグザの「Z10X」シリーズも並んだ

 会見にはソニーマーケティングの白拍子誠一氏も登壇し、4Kテレビの好調さをアピール。「46V型以上の大型テレビに限れば、2014年度は4人に1人が4K対応テレビを選んだ。2015年度には2人に1人になる見通しで、後半には過半数を超えるだろう」(同氏)。

 白拍子氏は、新たな映像エンジン「X1」や磁性流体スピーカーなど4Kブラビアの特徴に加え、スカパー!プレミアムサービスとの連携機能を紹介した。まず4K放送は夏頃をメドに一部コンテンツを除いて(後述)USB外付けHDDに録画できるようになる。また独自UIの「番組チェック」機能にもスカパー!プレミアムサービスを追加。リモコンの専用ボタンを押せば、視聴中の番組を表示しつつ、スカパー!で放送している4K番組もチェックできるという。さらに来年夏をメドに光回線経由の「スカパー!プレミアムサービス光」にも対応する予定だ。

ハリウッド映画はPPD

 同社は6月からPPV(ペイ・パー・ビュー)形式でハリウッド映画の放送もスタートするが、録画は不可となる(コピーネバー)。スカパーJSATの執行役員常務、放送事業本部長の小牧次郎氏は、「(画質が)オリジナルに近すぎて、セキュリティの関係で録画不可となった」と説明。その代わり、従来のPPVとは少し異なり「ペイ・パー・デイ」、つまり1つのタイトルを購入すれば、その日の放送でどの回でも見られるようにしたという。「いわば、指定席制でなかった頃の映画館と同じシステム」(小牧氏)。

ts_sky4k02.jpg 6月/7月の注目番組

 そのほかにも6〜7月にはライブや生中継を中心に注目コンテンツが目白押しだ。例えば6月4日にはMr.Childrenのアリーナツアーファイナルとなるさいたまスーパーアリーナ公演の模様を4Kカメラ36台という「過去最大」の規模で撮影し、4K総合とBSスカパー!(2K)で放送する。7月には長渕剛さん出演の「MTV Unplugged」を、ポール・マッカートニー「OUT THERE JAPAN TOUR 2015」日本武道館公演の模様などを放送する。

ts_sky4k04.jpg 。昭和34年の皇太子殿下御成婚パレード

 さらに今回の発表会で初めて披露されたコンテンツがあった。それは、昭和34年の皇太子殿下御成婚パレードの模様を当時の35ミリフィルムからデジタルリマスターしたもの。当時のテレビでは再現できなかった56年前の東京の雰囲気が蘇るという。「御成婚パレードのとき、家庭用テレビが一気に普及した。この番組によって4Kもそうなるといいと思う」(同氏)。

ts_sky4k03.jpg

 スカパー!では、7月までに114番組の4K新作コンテンツを放送する予定。このうち32番組が野球中継やJリーグなどの生中継になる予定だ。「4K番組の企画を募集したとき、花鳥風月はいらないと言ったが、募集した企画の番組も順次放送していく。まだまだだが、少しずつ“良いチャンネル”になってきた」(小牧氏)。

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