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宅配の水を買う生活ってどんなもの? ウォーターサーバーを導入して分かったことcado×CLYTIAのデザインにほれた(1/2 ページ)

» 2015年07月24日 14時00分 公開
[園部修ITmedia]
cado×CLYTIAウォーターサーバー

 日本では、水道水が普通に飲めるので、「わざわざ水を買う必要はない」と考えている人も多いと思います。実は私もそう思っていました。料理を作る際やコーヒーを入れるときなどにも水道水を使っていましたし、水がまずいと感じたこともありません。日本の水道水の水質基準は非常に高いので、安全性にも不安を感じたことはなく、幸い乳幼児がいる環境でもなかったので、それほど神経質に“水の安全性”を気にしたことはありませんでした。

 そんな私ですが、今回、自宅にウォーターサーバーを導入することにしました。理由は3つあります。

ウォーターサーバーを導入した3つの理由

 最大の理由は、家電のようなデザインのウォーターサーバーに魅力を感じたこと。ウォーターサーバーと聞くと、業者から無料でレンタルする、赤と青の蛇口が付いた縦長のベージュ色の物体を想像しませんか。ですが、最近はcado(カドー)やamadana(アマダナ)といった高級家電ブランドや、著名なプロダクトデザイナーがデザインを手がけたウォーターサーバーがあるのです。リビングなどに置いてあっても違和感がなく、なおかつ使いやすい、デザインがかっこいいウォーターサーバーなら、ぜひ家に置いてみたい、と発表会を機に考え始めました。

cado×CLYTIAウォーターサーバー cado×CLYTIAウォーターサーバー。出水口の部分がへこんだデザインになっていて、上からコップの中が見やすい

 もう1つは、家に飲料水の備蓄があった方がいいと考えたこと。東日本大震災から早くも4年が経過していますが、またいつ大規模な震災が起きるか分かりません。何かあったとき、飲料水はとても重要なので、最初は家にペットボトルの買い置きをし始めました。ただ、ペットボトルの水も消費期限があるので、一定期間ごとに飲んでは新しいものを買い足していく必要があります。そこまでするなら、定期的に家に届く宅配の水を買ってもいいのではないか、と思い始めました。

 3つ目の理由は、使っていたポット型浄水器が古くなり、モデルチェンジを経てフィルターカートリッジの入手性が悪くなってきたこと。フィルターカートリッジはネット上のECサイトで注文すれば買えるので、まださほど不自由してはいないのですが、今まで購入していたお店で扱いがなくなったりして、買い換えを検討していました。

水のタイプと配送方法を選ぶ

 さて、ウォーターサーバーの導入を決めたら、次にしないといけないのが業者選びです。決め手となったのがcadoのウォーターサーバーだったので、最初からウォーターダイレクトの「CLYTIA(クリティア)」にほぼ決まってはいたのですが、いくつか検討したことがあったので以下に記しておきます。

 それは水の種類。宅配サービスの水には、大きく分けて2種類があります。「RO水」という、不純物を取り除いた水と、天然水を滅菌処理してボトル詰めした水です。RO水は、逆浸透(Reverse Osmosis)膜というものを利用し、元の水に含まれていた不純物を取り除いた水です。水道水から作ることもでき、放射性物質の除去も可能だそうですが、ミネラル成分も除去されてしまうため、水をおいしいと感じる成分もなくなってしまっています。ミネラル分を後から添加しているRO水もあります。一方天然水は、その名の通り採水地でくみ上げた水を元に、細菌や異物をろ過したもので、ミネラル分が豊富に含まれるため、RO水に比べておいしいといわれています。CLYTIAの水は天然水です。

 また水の種類と合わせてもう1つ重要なのが、水の配送方法です。配送方法は、自社の配送網を使って専用のリターナブルボトルを配達するものと、PET製のワンウェイボトルを宅配業者が届けてくれるものに分けられます。どちらを選ぶかは、考え方次第ですが、リターナブルボトルは配送のスケジュールの柔軟性が低いこと、空いたボトルを回収まで保管しておかなくてはいけないことなどが個人的に気になったので、PET製のワンウェイボトルを扱うCLYTIAはちょうどいいと思いました。水の減りが予想より早くても、追加で注文すれば約2日程度で届き、使い終わったボトルはつぶしてそのままリサイクルに出せるのがポイントです。

家人を説得

 さて、スタイリッシュなデザインのウォーターサーバーに一目ぼれして、買う気満々で家族と相談したところ、ウォーターサーバーの導入には賛成してもらえました。水の備蓄については家族も同じ考え方だったのも幸いでした。

 ただ、ウォーターサーバーが買い取り型で4万6656円(税込)すると話したところ、値段が高いと難色を示されました。とはいえ、分割払いができること、3年契約をすると、携帯電話のようにウォーターサーバー代が実質0円になることで説得。カタログでサーバーの写真を見せて、そのかっこよさと使いやすさを力説したのも効いたと思います。

 12リットルのボトル1本あたりの価格は1890円(税込)。3年契約をすると、値引きが1本あたり324円ありますので、月に4本頼むと1566円×4本で6264円(税込)になります。安くはありませんが、1日あたりで考えると約200円ほど。これはペットボトル入りの水の購入費用が不要になること、いつでも冷めたい水が飲め、湯沸かしポットのように約80度の熱湯が使えるようになることでよしとしました。

ウォーターサーバーの設置は自分で

 CLYTIAでの契約は、Webページから簡単に行えました。サーバー代の分割払いを選択したため、銀行口座からの振替の手続きだけ、銀行に行く必要があり若干面倒でしたが、指定した配送希望日に、ダンボールに入ったウォーターサーバーが宅配便で届きました。小さな冷蔵庫のような感じです。

 設置は自分ですべてやることになります。取扱説明書に丁寧に手順が書かれているので、その手順に沿って設置をしていきます。温水タンクを空だきしないようにすること、地震などでウォーターサーバーが倒れないよう、壁面にワイヤーで固定することあたりが注意点ですが、特に難しいことはありません。

cado×CLYTIAウォーターサーバーcado×CLYTIAウォーターサーバー ウォーターサーバーは梱包された状態で宅配業者が届けてくれる。設置は自分で行う
cado×CLYTIAウォーターサーバーcado×CLYTIAウォーターサーバー 水タンクは本体下部に収納する仕様。持ち上げなくていいので設置が楽だ

 我が家では、キッチンにちょうどいいスペースがなかったので、リビングに置いています。動作音は、冷蔵庫のようにときどき音がしますが、普段はほとんど気になりません。水をくみ上げるポンプの音がするのは、一般的なウォーターサーバーにはない部分ですが、主に給水時に動作するので、こちらも慣れれば気にはならないレベルです。

 ちなみにcadoのウォーターサーバーは、水のタンクを本体下部に収納するため、12リットル(約12キロ)の水タンクを上まで持ち上げる必要がないのは、地味にありがたいポイント。出水口の位置が高くて、かがんだりせずに水が注げる点も気に入っています。

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