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AKGの密閉型ヘッドフォン「K550」が“MK II”になって復活もとから黒いです

» 2015年12月03日 13時00分 公開
[ITmedia]

 ハーマンインターナショナルは12月3日、密閉型ヘッドフォン「K550 MKII」を発表した。昨年、生産を完了した「K550」の後継機。12月10日に発売予定で、店頭では2万6880円(税別)になる見込み(オープン価格)。

「K550 MKII」

 「K550」は、「AKGのオープンエアーの音を密閉型で実現する」というコンセプトのもと、2011年に発売されたヘッドフォン。まず日本を含むアジア圏で人気を集め、その後欧米にも広がったが、昨年夏頃に惜しまれつつ生産を終了した。

 同社によると、K550は生産終了後も各地域から後継機を望む声が多く、そのため一度はなくした生産ラインをわざわざ作り直して「K550 MK II」を送り出すことにしたという。このためデザインやスペックは「K550」と全く変わらず、公式には「変更点は、MK IIの表記とパッケージだけ」となっている。

控えめな「MK II」の文字

 ただし、ドライバーだけは世代の新しいものに変更されており、音質面でも解像感が向上している。密閉型でありながら開放感のある音場は「K550」変わらず、低域は解像感が増したぶん主張する印象になった。「ハイレゾ対応ではないものの、4年間を経て自然に現代的なチューニングに変わっている」(同社)。再生周波数帯域が12〜2万8000Hzでインピーダンスは32オーム、感度が94dBといった数字は先代と全く同じだ。

ハウジング内に記された大きなL/Rの文字も健在。今ではおなじみになっているが、実は先代「K550」が最初だったという

 そのほかの特徴は「K550」と同じ。ハウジングは、バスレフ・エンクロージャーの役割を持つポートを備えた“内部ハウジング”を装着した二重構造。空気の流れを調節するポートで振動板の振幅時に発生する背圧を調整する「ベンチレーション・システム」と合わせ、振動板の振幅をスムーズにする。もちろんラチェット式の調整システムを採用したアルミ製ヘッドバンド、低反発素材を使用した遮音性の高いイヤーパッドといった特徴も継承した。ケーブルはホームユースを前提とした3メートル。プラグは3.5ミリステレオミニ(ストレート)で、6.3ミリへの変換プラグが付属する。

プラグは3.5ミリステレオミニ(ストレート)で、6.3ミリへの変換プラグが同梱される。もともとホームユースのため、ケーブルは3メートルある。ここは変えてほしかったというユーザーも多いかもしれない

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