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ハッセルブラッドのミラーレス中判デジタルカメラ「X1D」の実機を写真でチェック片手で持てる中判カメラ

» 2016年07月02日 12時30分 公開
[井上輝一ITmedia]

 ハッセルブラッドが6月22日(スウェーデン現地時間)に発表した、ミラーレス中判デジタルカメラ「X1D」の日本向け発表会が7月1日、ハッセルブラッド ストア 東京で行われた。7月6日から予約を開始し、9月初旬に発売となる。価格はオープンで、予想実売価格は102万8000円(税別)となる。

ハッセルブラッドのミラーレス中判デジタルカメラ「X1D」 ハッセルブラッドのミラーレス中判デジタルカメラ「X1D」

軽量ボディに大きなセンサー

 初めにそのスペックをさらっておこう。センサーサイズは43.8×32.9mm、画素数が8272×6200ピクセルの5000万画素で、画素ピッチが5.3×5.3μmのCMOSセンサーを搭載する。電子ビューファインダーは236万ピクセル、モニターはTFT液晶で3インチ92万ピクセルの固定式。モニターはタッチパネルとなっている他、iOSデバイスで30fpsのリモートライブビューをすることも可能。

 センサーのISO感度は100〜25600、階調は16bitで、ダイナミックレンジは14ストップと広い。ファイルフォーマットは静止画でJPEGまたはRAW(3FR)、動画で1920×1080ピクセル25fpsのH.264だ。シャッタースピードは1/2000秒〜60分となる。

 記録にはデュアルSDカードスロット(UHS-I)を備え、PCとの接続にはUSB 3.0 Type-Cケーブルを用いる。Wi-Fi(IEEE 802.11 a/b/g/n/ac)とGPS機能も搭載する。本体サイズは150(幅)×98(高さ)×71(奥行き)mmで、重量はバッテリー込で725gとなる。

 レンズは新たにXCDレンズを開発した。シャッタースピードが最速でも1/2000秒なのは、シャッターにレンズシャッターを採用しているからだ。レンズシャッターはシャッタースピードが稼げない一方で、シャッターを切った時に比較的遅いシャッタースピードでも手ブレしにくいという利点がある。また、従来のHシステムのレンズもアダプターを介して装着可能だ。フランジバックは18.4mm。

 レンズはまず45mmと90mmの2本がラインアップされる。それぞれ価格は税別24万8000円と29万8000円を予定している。

X1Dのボディを隅々までチェック!

 会場ではX1Dを手に取ることができたため、そのデザインの細部を写真で紹介する。

photophotophoto X1Dを手で持ったところ。中判にもかかわらずとても小さいことが分かる
photophotophoto さまざまな角度からX1Dを撮影。マウント径は約6cmで、レンズの装着は固く、マウントが強固であると感じた
photophotophoto 45mm F3.5のXCDレンズ。右はHシステムのレンズをマウントアダプターを介して装着したところ

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