シグマのカメラは代々、金属や液体の描写が得意だ。このSIGMA sd Quattroも同様で、肉眼を軽く上回る克明な描写には舌を巻く。古いバスのメタルのボディ、ペイントの厚み、リベットの立体感に注目してほしい。
夏の富士山を風景モードで。低感度が得意なSIGMA sd Quattroはこれからの夏に大活躍するに違いない。風景からスナップ、旅行まで3900万画素相当で撮りまくろう。「TRUE III」という映像エンジン2基をぶん回すSIGMA sd Quattroは、熱対策として早めに温度警告表示が出るようになっている。回路保護のための表示だがちょっと心臓に悪い。もうちょっと遅く出ていいように思った。
キットレンズの「SIGMA 30mm F1.4 DC HSM」は優秀だ。同じ焦点距離を持つ「SIGMA dp2 Quattro」より2段明るく、フルサイズ版換算約45mm相当で使いやすいレンジを持つ。サイズ的にもSIGMA sd Quattroにピッタリで取り回しもいい。初めての一本に最適だろう。もし他のオススメレンズを挙げるとしたら、「SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM | Art」と「SIGMA 50-100mm F1.8 DC HSM | Art」だろうか。
開放F2.8やF4のdp Quattroシリーズの描写も素晴らしいが、SIGMA sd Quattroではもっと明るいレンズやズームレンズをチョイスして撮影を楽しみたい。レンズ交換式カメラとしてのメリットを最大限に生かそう。SIGMA sd Quattroはボディのみと30mmとのレンズキットで販売される。
EVFは視野率約100%で見やすい。ややグリップ側にシフトして存在するので、初めは戸惑ったが、使っているうちに気にならなくなった。SIGMA sd Quattroはシャッターボタン横の「QS」ボタンでさまざまな設定変更が可能だ。モノクロームモードにして、防波堤の釣り人と波を狙ってシャッターを切った。
海から浜に上がるモデルの佐藤杏奈さんをF1.8絞り開放で。瞳にフォーカスしたが、シグマの以前のカメラではピントが合わず苦戦したシーンがコレだ。しかしSIGMA sd Quattroなら何の問題もなくスッと合焦する。開放から高性能で明るいアートラインレンズの絞りを安心して開けていける。
(モデル:佐藤杏奈/オスカープロモーション)
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