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米MrSpeakers、新設計の振動板を搭載した「ETHER Flow」「ETHER C Flow」を発表

» 2016年10月21日 15時55分 公開
[ITmedia]

 エミライは10月21日、米MrSpeakersのヘッドフォン「ETHER Flow」および「ETHER C Flow」を発表した。11月下旬に発売予定で、価格はオープンプライス。店頭では両モデルとも24万円前後になる見込みだ。

開放型の「ETHER Flow」(写真=左)、密閉型の「ETHER C Flow」(写真=右)

 平面駆動方式を採用したMrSpeakersのフラグシップモデル。開放型の「ETHER Flow」と密閉型の「ETHER C Flow」があり、いずれも特許技術の「V-Planar」振動板を新たに設計し直した。

 さらに流体力学に基づくハウジング形状(True Flowと呼ぶ)を採用し、オリジナルモデルに比べて中域の歪(ひずみ)率を2分の1以下に抑えたという。True Flowは、開発表明をした静電型ETHERの研究課程で生み出されたもの。ヘッドフォンの発音体から放出された音は、ハウジング内で回折および反射を繰り返しながら進むことになるが、それが音の解像度を失わせる要因でもあるという。そこで同社は、ハウジング内の音の回折・反射を低減する構造を考案した。形状は複雑だが、3Dプリンターを駆使して部品を製造しているという。

 バッフルはアルミ合金削り出しとして剛性の向上と高い質感を実現。一方でバンドワイヤーにはニッケルとチタンの合金製を採用して軽量化するなど、剛性と装着性の両立を目指した。ケーブルは着脱式で、4ピンXLRや2.5mm 4極などバランス駆動対応モデルを含む6種類をラインアップする。

 エミライでは、10月22日と23日に東京「中野サンプラザ」で開催される「秋のヘッドフォン祭2016」(主催はフジヤエービック)で「ETHER Flow」および「ETHER C Flow」の展示を行う。また22日にはイベント内で発表会も開催する予定だ。

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