JVCケンウッドは5月11日、音響測定サービスとヘッドフォンのカスタマイズを組み合わせたパッケージ「WiZMUSIC」(ウィズミュージック)を発表した。「ヘッドフォン再生は音の繊細な質感やニュアンスの表現に優れているものの、頭の中で音が鳴るいわゆる“頭内定位”になってしまう」と同社。WiZMUSICなら、スピーカーと同じ“頭外定位”の音場をヘッドフォンで実現できるという。
同社が開発した音場処理技術「EXOFIELD」(エクソフィールド)を用いてユーザーの耳の形など個々の音響特性を測定。このデータに基づき、新開発のヘッドフォン「HA-WM90」に専用のチューニングを施し、同じく個人データを反映したスマホアプリ「WiZMUSIC」やヘッドフォンアンプと一緒に提供するというもの。ユーザーは指定のリスニングルームに足を運ぶ必要があるが、頭外定位するヘッドフォンと理想的なリスニング環境がまるごと手に入る。
提供するパッケージは2つ。プレミアムパッケージ「WiZMUSIC90」は、東京にある同社のレコーディングスタジオ「ビクタースタジオ」での音場測定に加え、カスタマイズしたHA-WM90、バランス接続に対応したポータブルヘッドフォンアンプ「SU-AX01」、バランスケーブル(1.8m)などがセット。また特典としてビクタースタジオのエンジニアが厳選した楽曲30曲および170曲相当のフリークーポンをプレゼントする。さらにビクタースタジオ内の見学も可能だ。価格は90万円で300件限定販売。6月24日に予約受付を開始する。
もう1つのスタンダードパッケージ「WiZMUSIC30」は、同社指定のリスニングルーム(後日公開)で測定を行う。HA-WM90のほか、ポータブルヘッドフォンアンプ「SU-AX7」が付属して価格は30万円だ。7月下旬に予約受付を開始する。なお、製品が手元に届くのは10月上旬になるという。
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