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» 2006年12月26日 08時30分 UPDATE

海外記事とキーワードで振り返る2006年 (1/3)

2006年、ITmediaに登場した海外記事の中から主要トピックをピックアップ。海外記事担当の3人が激動の1年を振り返ってみた。

[ITmedia]

Disney買収で始まった

ジョブズ スティーブ・ジョブズ

koya では、2006年年末企画として、海外記事に見る業界再編から。

koya 今年のIT業界はいろいろな分野での業界再編が相次いだわけですが、最初はスティーブ・ジョブズのもう1つの会社の話。DisneyへのPixar売却でしたね(Disney、Pixarの買収で合意)。

sawa Pixarが買収されたというより、ジョブズがDisneyに君臨しちゃうかも、というイメージが強かったです。

hiro そのおかげで、iTunes Storeで映画が売れるようになりましたし。

koya そうですね。その前には、ジョブズがDisneyのCEOになるという噂もありました。

hiro ジョブズ氏は(メディアコングロマリットの)CEOには興味なさそうですね。テクノロジーの人だし。なったらなったでおもしろそうですが。

koya いや、それはまだ分からないということで。とりあえず、Disneyのいろいろな方針には口出ししていきそうです。いまのボブ・アイガーCEOとは仲良さそうなので、当分この路線で行くでしょうけど。

sawa Disneyにとっては映画の販路が増えるほかに、どういうメリットがあったのですか?

koya ITについて明確なフィロソフィーを持って方針を決めることができる、というのはコンテンツメーカーにとっては大きなメリットなのではないかと。そうしないと、幾つものメディアフォーマットや販路に同時に手を打っておかないといけないし、失敗すると、もともこもない。

sawa Pixarの技術を買ったのではなくて、方針を決められる人を買ったと?

koya それもあるのではないかな。では次の大きな流れとしては、HPとDellが相次いでハイエンドPCメーカーを買収、というのがありますね。

hiro VoodooPCとAlienwareですね。

koya そうです(HPがVoodooPC買収、ゲーム PC部門設立へDell、高性能PCメーカーのAlienwareを買収)。

sawa 両方ともゲームに特化したメーカー。

koya Dellの場合には、これでAMD採用の先鞭をつけた、というのもあったような。

hiro 確かに、いいきっかけではあったと思います。

sawa 今年も何度も「こんどこそDellはAMDを採用か?」という記事をアップした覚えがあります。

hiro そのたびに「なんどめだDell」と思いました。

sawa そのAMDがATIを買収したことも、大きな波紋を呼びました(AMD、ATIを買収――プロセッサ業界への波紋は)。

koya これが7月末ですね。

hiro IntelがNVIDIA買収で対抗か?という憶測も流れましたが、当面それはないようですね。

koya ATI買収はようやく承認が終わったようで、具体的なプロセッサロードマップが出てくるようです。

sawa これでグラフィックスプロセッサはAMDとNVIDIAの寡占状態に(AMDとNVIDIAに召喚状――独禁法違反の可能性)。

koya AMDは、Fusionという統合プロセッサで、ようやくIntelのCPU+GPUに対抗できるということで(ATIを取り込んだAMDの次なる目標)。

koya そのほかの買収で目立ったのは?

hiro 後は通信業界でしょうか。AT&TとBellSouth、AlcatelとLucentとか(AT&T、BellSouthを670億ドルで買収AlcatelとLucentの合併完了――新社名は「Alcatel-Lucent」)。

hiro インフラ系の話だけあって、地味ですが……。影響は大きいとは思うんですが、日本のエンドユーザーとしてはそれがあまり感じられないかなと。

koya 去年は、Verizon、QwestによるMCI買収もありましたが。

hiro 米国の通信業界再編もそろそろ一段落でしょうか。

sawa AT&TのBellSouth買収はFCCの承認がまだですね。とにかくCATV、通信キャリア、電話会社がごちゃごちゃにすったもんだした感じでした。

koya まあ、それは日本も同じようで……。

hiro 固定は今厳しいですから。携帯への顧客流出で。

sawa インターネットもテレビも電話も携帯も1つの会社にしぼればオトク、という商売をするための再編。

やはり今年の目玉はGoogleによるYouTube買収

koya 通信関連はそのくらいにしておいて、あとはもう、Web2.0的買収合戦ですかね。このへんは別にくくらないと、数が多すぎて……。Googleは項目を別にたててからやりましょう。

sawa どこが買うんだろうとずっとウワサになっていたWeb2.0企業がきっちり買収されましたね。

hiro YouTubeですね(Google、YouTubeを16億5000万ドルで買収)。

koya YouTubeは正直、こんなに早く決まるとは思ってなかったのでびっくり。

hiro 著作権問題もあるので、Google度胸あるなあという感じですね。

sawa 買収が決まったら気のせいか訴訟も多くなったような気がします([WSJ]罰金は数十億ドル? メディア企業が対YouTubeで団結)。

hiro Googleはお金持ってますから、YouTubeを訴えるよりは確実でしょう。

koya Googleがバックについたことで訴えやすくなった、と。JASRACほか、日本の著作権団体も動き始めました。来年はYouTube Japan設立かな。YouTube亜流が、ソニーをはじめ、いろいろなメディアに取り込まれていったことも面白い現象でした。

hiro ソニーピクチャーズのGrouper買収ですね。早速Grouperも訴えられましたが(米Sony Pictures、「YouTube型」ビデオ共有サイトを買収)。

hiro YouTubeにしてもGrouperにしてもある程度著作権問題の対策を強化せざるを得ないでしょう。そこでユーザーを引き留められるかどうかがキモですよね。特にYouTubeはユーザーの多さが強みですから。

koya コンテンツホルダーは、訴訟の片方ではYouTubeのコミュニティーやパワーを使いたいと思っているので、硬軟、両方の路線でくるんでしょうね。例えば、ビートルズのほうのApple Corps.とか(Apple Corps.がビートルズのプロモビデオをYouTubeとMySpaceに掲載)。

sawa ソニーのBraviaのCM、YouTubeに無断に流されましたが、それが大反響を呼んで結果的にはいい宣伝になりました。企業にとってもメリットが大きいので、基本的にCMは勝手に掲載しても、おとがめなしな感じですね。

hiro (著作権保有者も)プロモーションに利用できるという価値を認めてますよね。それを考えると、P2Pの時みたいに(利用者離れにつながりかねない)ユーザーを直接訴える線は薄いかと。

koya MicrosoftもZuneのコマーシャルはYouTubeを使ってバイラルで広めてます(ZuneのテレビCM、YouTubeで公開)。

hiro それが製品売り上げに直結しているかというと微妙……。

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