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» 2007年08月08日 14時35分 UPDATE

「マッシュアップ仲間に入れてほしい」――ニフティもAPI公開

リクルートや楽天など“Web1.0的”と言われる企業がAPI公開を進める中、老舗ISPのニフティもAPI公開サイトを開設した。社外の開発者を交えた開発合宿も行い、“Web2.0的”な体制をアピールする。

[岡田有花,ITmedia]

 「マッシュアップされる仲間に入れてほしい」――ニフティは8月8日、同社サービスのAPIを公開するサイト「@niftyウェブサービス」を開設した。ユーザー参加型サービスを中心にAPI公開を進めるほか、社外の技術者を交えて開発合宿や勉強会も行う計画。大手ISPの枠を超え、「技術に強いオープンなWeb企業」としてのニフティをアピールしていく。

画像 @niftyウェブサービスのトップページには技術陣が並んだ写真が。技術者の“顔”が見える

 今回公開したのは、プロフィールサービス「アバウトミーβ」(ユーザー数1万人)、テキストや画像などを年表のように時系列で整理できる「@nifty TimeLine β」(同3500人)、ソーシャルニュースサービス「トピックイット」(同1500人)のAPIで、それぞれ、ユーザー情報や投稿された情報データを取得できる。

 サンプルとして、APIを活用して作ったサービスを公開した。アバウトミーのユーザー同士の相性占いや、携帯電話からTimeLineに投稿できるサービス、トピックイットの注目のトピックに対して、Twitter風サービス「もごもご」からコメントできる「とぴとぴ」など12件を、同社技術者などが構築した。

「マッシュアップはNIFTY-Serve時代から」

 API公開は、Googleが2005年ごろから「Google Maps」などで積極的に行って話題となり、マッシュアップサイトが世界中で構築された。2005年末には日本のヤフーも検索APIを公開。その後、楽天やリクルート、ライブドアなど国内ネット関連企業が相次いでAPIを公開してきた。APIを活用したサイトからのトラフィック流入が期待できるほか、APIを通じて社外のWeb技術者と交流し、技術者コミュニティーを“味方”に付けておきたい――という狙いもあるようだ。

 ニフティは、パソコン通信「NIFTY-Serve」の時代から、ユーザーとともにサービスを作ってきたという自負がある。「NIFTY-Serveユーザーには、独自でオートパイロット(BBSの未読記事や新着メールなどを一括チェック、ダウンロードできるプログラム)を組んで公開する人もいた。最近はGoogleなどがWeb API公開を進めて注目されているが、マッシュアップ的なサービスはNIFTY-Serveにもあったといえる。ユーザーと一緒にサービスを作るいう流れを、もう一度実現できれば」と、同社イノベーション・ラボ担当技術理事の鈴木隆一氏は期待する。

 イノベーション・ラボゼネラルマネージャーの中泉隆氏は「魅力的なデータベースとAPIを公開することで、外部の技術者を引き付けたい。マッシュアップされる対象、仲間に入れてほしい」と話し、API公開による直接の収益などは期待していないという。

 「仲間」に入れてもらうための1つの方法が、外部の技術者を交えた開発合宿だ。開発合宿は昨年ごろからネット業界で流行しており、新サービス誕生の土壌になってきた。同社も@niftyウェブサービス開設にさきがけ、社内外の技術者約20人を集めた開発合宿を実施。今回公開したAPIを利用したサービスの多くが、この合宿で開発されたという。

 「社内の技術者だけで閉じていては限界がある。開発合宿や勉強会を開き、外部の技術者と交流して刺激を受け、信頼関係を築いていきたい」(中泉氏)

関連キーワード

ニフティ | API | 開発合宿 | Web2.0


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