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IBMが「Second Lifeのように」データセンターを管理する新技術

» 2008年02月23日 07時14分 公開
[ITmedia]

 米IBMは2月21日、データセンターを3Dの仮想世界内に再現し、データフローやサーバ利用率などを監視・管理する新技術「IBM 3-D Data Center」を発表した。世界各地に分散したデータセンターを仮想世界で一元化し、環境や作業状態を見ながら各データセンターにリソースや作業を振り分けることが可能だという。

 新技術はオープンソースの仮想世界サーバプラットフォーム「OpenSim Application Platform for 3D Virtual Worlds」をベースとする。IBM 3-D Data Centerでは、実際のデータセンターの監視や管理だけでなく、さまざまなシナリオを想定したモックアップによるシミュレーションも行うことができる。

 既にスイスの建築および不動産会社Impleniaがこの技術を採用している。同社には以前から仮想オペレーションセンターがあったが、主に施設管理に使われていた。データセンター内の機器からのデータも仮想センターに取り込めるようになったことで、セキュリティシステムなどのより細かな調整が可能になった。仮想データセンターでは、サーバ、ラック、ネットワーキング、発電・冷却装置などを3Dモデルとして視覚化できるため、それぞれの稼働状況が一目で分かるようになったという。

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